第5話「タチャーナ」を公開中!
「ボス村松の外科室」
作画/出演 ボス村松
泉鏡花の短編小説「外科室」がモチーフ。
後日譚と前世の因縁を付け加えた長編戯曲を、
アニメ動画にしています。
全20話予定。
随時更新していきます。

2021年08月30日

金メダルかじり虫

金メダルかじり虫は、目に見えない小さな虫で、普段は体内に潜伏して大人しくしている。
しかし一度、金メダルの輝きを見ると活性化して、人を金メダルかじりに駆り立てる変な虫だ。

取材するカメラマンが「金メダルをかじったところを一枚」と注文してしまうは、活性化した金メダルかじり虫の仕業だ。
金メダルを取った当人が、言われてもないのにかじってしまう場合も当然、金メダルかじり虫の仕業。
活性化した虫の分泌する液が、宿主に幻覚を見せている。その時、選手には金メダルがおいしそうなチョコレートに見えているのだ。

ひょうきん者の政治家が、表敬訪問した選手の金メダルをかじって問題になった。
選手同様に金メダルが(アイテムボケのお題として)おいしそうに見えてしまったためだ。金メダルかじり虫め! …と考えられたが、これには異論もある。後述する。

   ***

歴史を紐解くと、金メダルかじり虫に罹患した最初の人物に行き当たる。1968年メキシコオリンピックの重量挙げ選手、オモイノ・モチアゲール選手だ。金メダルが公の場でかじられるのは史上初の出来事だったので、会場は騒然となった。

多くの人にとって金メダルはおいしそうに見えない。
むしろ食べるに固そうだ。
悲願が形になった特別なモノであることは理解できるが、だからと言ってそれにかじりつくのは、子供じみた行為だ。
幼い子供が、手にしたものを口に入れて、お母さんに怒られるのはよく見られる景色だが、子供は怒られて、分別がつき、大人になって、食べ物だけを口にするようになる。たまに愛する人にキスをする。
何でも口に入れるのは、衛生上よろしくない。
大人が金メダルをかじっては、子供に示しがつかないじゃないか。
おまえはいい大人だろう。
オモイノ選手は大いに批判された。

この時の金メダルかじり虫はアルファ型で、金メダリストのみを宿主とした。
一般の人間の体内に侵入することはできなかった。

しかし次のオリンピックまでの四年間に、金メダルかじり虫は変異して、多くの人体に常駐するようになっていた。金メダルかじり虫ガンマ型の登場である。
ガンマ型は報道を介し電波感染して広がった。
ガンマ型は、金メダルをかじることを、肯定した。
価値の逆転を宿主にもたらした。
すなわち、大人の分別を俗、子供の純粋を聖としたのだ。

1990年代になると、金メダルかじり虫は弱毒化し、意味を失い形式となった。
獲得イコールかじるという、いわば内面を失った儀式となった。

   ***

そして東京2020で発見されたデルタ型の話となる。
ひょうきん者の政治家が金メダルをかじり、多くの人は眉をひそめた。
強毒であり、新しく登場したこのデルタ型は、その毒性において、批判を呼んだアルファ型への先祖返りではないかと当初、目された。
ネット記事で第一報を知った筆者も、そう思った一人だ。
しかし、映像で確認してみると、ひょうきん者の政治家は、かじるという以上に金メダルをまるっと口に含んでいた。
これは金メダルかじり虫が原因ではないかもしれない。

”オーケストラ奏者のフルートなめ虫”のせいかもしれない。

   ***

”オーケストラ奏者のフルートなめ虫”の存在は、若かりし日のタレント内村光良氏が自身の番組で、オーケストラ奏者のフルートをことさら大仰になめて、持ち主を泣かせたことで知られるようになった。
「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」だったか「笑う犬の生活」だったかの、コント内でのシーン。
内村氏は変なお兄さんとしてオーケストラに乱入、打楽器奏者からはバチを取り上げ適当なリズムでティンパニーを叩き、バイオリン奏者からはバイオリンを取り上げ乱暴にピチカートした(のようなことをした)。フルートはなめられた。(これは覚えている)

それは無茶をして笑いを取るという手法だった。
オーケストラというキチンとした人たちの大事な楽器を取り上げてモノボケのお題にするのは、無茶としても攻め込んだものだった。
果たしてフルートを舐められた持ち主は泣いた。汚されたと感じたのだろう。
内村氏は、慌てた。
土下座して「お金で解決できることなら」と口走った。
適切な言葉ではない。
しかし、それすらも、面白かった。そういう時代だった。

一方でひょうきん者の政治家の金メダルなめは、面白いものとして受け取られなかった。
権力者の無法として、ネットで袋叩きになった。
行為としては、内村氏と同じことなのに。
”オーケストラ奏者のフルートなめ虫”もまた、変異していたのだ。

いや、その結論はちがうだろ、という声が上がる。
行為は同じでも、やった人物が違うだろとその声は言う。
お笑いタレントとおとぼけ政治家という、虫の宿主の個体差こそが、結果に大きな影響を与えると考える虫研究家がいるのだった。
何でもかんでも、虫の変異のせいにするなというわけだ。

   ***

とはいえ、虫が変異することには、気を付けなければならない。
法治国家の基本とも言える罪刑法定主義によれば、明文化されていない罪に問われることはない。
学校でそう習った。
現行法が過去に遡って、過去の行為を裁くことも、また、できないとされている。

しかし、虫は法の範囲外にある。
なぜって虫だから。
虫に法は関係ない。
虫はパンデミックと言っていいほどに世界に蔓延して、人間の意識に影響を与えている。

正義と虫が結びつくと、声が大きくなるという傾向がみられる。
虫は変異するのが特徴。
一方で正義は普遍を指向する。
その食い合わせは悪く、普遍と変異を同時に抱えることは、その声に矛盾がはらむことを意味する。
というわけで、正義を声にしたいときには、虫への感染の注意が必要だ。

そもそもが正義という概念自体に胡散臭いところがある。
思考を一旦止めて、その時点でのイデオロギーを押し通す喧嘩腰の別称ではないのか。

などという正義に対する懐疑も、別の立場から正義を語っているにすぎない…のではないか。
という懐疑も、また別の正義。
という懐疑も、また別の正義。
これは延々と続く。
遠くに行けば行くほど意味が希薄になる不毛のループだ。

ならば、いい塩梅のところで思考を一旦止めるしかないのだろうか。

どこで、止めるのか。
注意が必要だ。

以前、このブログでモテない男(俺)がAV女優に救われたという話を書いた。そこでAV女優さんにありがとうと言った。
同様に昔、従軍慰安婦に救われた兵隊さんもいたことだろう。
これをもって、従軍慰安婦さんにありがとうと言ったら、きっと怒られる。
男性による女性の性の搾取という観点からみると、AV女優さんと従軍慰安婦さんの間に明確な線引きはないように思われる。
緩やかなグラデーション中の、ある一点とある一点という違いしかない。

俺のAV女優さんへの感謝は、軽率な記述だった。
ごめんなさい。
男性による女性の性の搾取のない世界に向かって進むのは正義である。
AV女優さんは、正義の名のもとにいずれ、なくなる存在だ。
そんな中、紗倉まなさんは、歴史に咲いたあだ花だ。
しかし、その花のなんと蠱惑的なことか。
紗倉まなという花を咲かせるための、ここまでの間違った歴史だった。
過去に、紗倉まなさんが「AV女優は天職」と発言したのは、彼女にとって救いなのか、より大きな悲劇なのか。

AV女優さんと従軍慰安婦さんとの違い以上に、AV女優さんと女優さんに違いはあるのかは、気になるところだ。
女優さんもいなくなるの?
ルッキズムという流行り正義がある。
いずれ美人女優が平凡なOLを演じることもなくなるだろう。
平凡なOL役は平凡なそこらの小劇場女優が演じることになる。
小劇場女優にとっては朗報だ。
ブサイクが平凡なOLを演じることに性の搾取は感じられない。
女優は形を変えて生き残ると考える。
しかしAV女優さんとグラビアアイドルさんと清純派アイドルさんの違いに関しては、服の面積の違いだけだ。それ以上の違いはない。
男性として50年弱過ごした俺の実感は、そうだ。
正義の名の下、アイドルさんはきっといなくなる。

俺、変なこと書いてないか?
明日になって後悔しないか?
注意が必要だ。

全方向に注意を払えば、当然、一個一個に対する注意は希薄となる。
いっそ怒られる覚悟を持てば注意の必要はない。
そっちが楽かもしれない。

ところで、俺は怒られるのが嫌いだ。
怒っている人と怒られている人だと、怒られている人に心を寄せる。
おおむね怒られる人は悪いことをしている。
悪いことをしたから怒られているのだから、それって当たり前だ。
俺は怒られる側に心を寄せるとい言った。
しかし俺は悪いことが好きというわけではない。

10−0の正義がおっかないのだ。
正義をもって怒られるときにも、7−3ぐらいで怒られたい。

俺が怒られている人に心を寄せるのは、7−3の、3の側に立っているということだ。
逆に正義が6−4になっちゃうと、6の側に立つのかもしれない。

   ***

だからお前は何が言いたいんだと言われそうだ。
率直に言うと、この新型コロナからオリンピックにかけて沢山の人が怒られてきたことについて言っている。
みんな厳しく怒り怒られすぎなんじゃないか、ということ。
この記事は、そんな昨今の情勢に対する俺の感想文だ。

   ***

怒る側の人が、ひとつのやらかしに対して、「なぜそんなことをしたのか理解できない」と言う。
よく言う。簡単に言う。
この「よく」「簡単に」という強調は統計的に精査したわけではなく、俺のただの印象で、それにはごめんなさい。
しかしである。
そこは脇に置いておいて、理解できないって本当かな、と思う。
俺は、どんなやらかしも、俺が一万回生きたら、どこかでやらかすやらかしのように思える。
特に金メダルかじりは、100回生きたぐらいのところで、1回かじる。
同じ人間、他人のやることも、自分の胸に手を当ててみれば、全部自分の中にあることなのではないか。
怒る前に一息入れて、胸に手を当ててみようじゃないか。

いや、強いて当てなくてもいい。
同じ人間なんていないという言葉も、一方ではあるよ。
「本当に理解できないのだ。だから怒っているんだ」
そう言われたら、なるほど、そういうものかとも思う。
たしかにあなたとわたしは違う。
永遠に交わることのない別の宇宙だ。

   ***

ここで、ブルーハーツのトレイントレインを思い出して、改めてすごい歌詞だなと思う。
良い抽象的な言葉は、多くの具体的な事柄を引き受ける。
トレイントレインの歌詞は、よい抽象的な言葉によって紡がれている。

♪栄光に向って走る あの列車に乗って行こう

列車は時代、線路は人類の歴史。

♪弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者をたたく

ネット民が「この人は今叩いてもいい人」となった人を、ボコっているよ。

♪その音が響き渡れば ブルースは加速していく

栄光に向って走るはずの列車に流れる曲は、ブルースなのだ

♪トレイントレイン走ってゆく トレイントレインどこまでも

加速するブルースはいつかキュルキュル言いだして、メロディの体をなさなくなり、栄光に向って走る列車はどこまでも走って行き、どこまで行ってもどこかにたどり着くことはない。

   ***

ここまで書いて、俺が今回心をよせているおとぼけ政治家は、今現在どんな心持ちなのだろう?と知りたくなった。

俺はツイッターに親しんでいるので、ついつい、おとぼけ政治家が弱い者に思えて、ボコボコに叩かれて痛い痛いと泣いているようにイメージした。
しかし実際のところ彼の人はツイッターをやってなさそうか?
ツイッターの声は、遠い世界の反響ぐらいのものか。
彼の人はツイッター上では、袋叩きで劣勢の者だが、現実社会では市長なので、強者と言える。
何があったの?ぐらいに、へっちゃらなことも考えられる。

俺が「わかるよドンマイ」と肩を叩きたい人は、実はへっちゃら。
この辺りのオチが、自分の書きものにはちょうどいい。











posted by ボス村松 at 11:39| Comment(0) | JUDY&MURAMATSU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月24日

やるぞー

俺が今、「ボス村松の外科室」をパラパラ漫画風の動画にしているのは、既報通り。
言ったからには、ということで、宿題として絵を描いて、宿題としてパワーディレクターのタイムラインに絵を張り付けていた。
UBERとお酒の合間に、という具合だ。

ところが昨日から、興が乗ってきた。
その証拠に昨日今日とUBERに行っていない。
収入減である。
収入減は由々しき事態だが、そういえば俺の本文は芸術家だった。
思い出した。
芸術はもういいかな、なんてこれっぽちも思ってなどいないのだった。
ほんとだよ。
よかった。
あぶなかった。

興が乗らなかったのは、ヒロインの美女の絵が上手に描けなかったからだ。
それを、差し替え差し替えして、やっとしっくりきたの描けたので、この度、宿題から創作に昇格したと思われる。
外科室のヒロインは美女でないと話にならない。
芝居もパラパラ動画も、ヒロインのキャスティングが難しいようだ。
前者はコネクション、後者は画力。
ヒロイン大事。
ほんとにね。
ヒロインの声を自分が裏声で当てているのは、ポイント低い。



posted by ボス村松 at 15:06| Comment(0) | JUDY&MURAMATSU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月17日

たべすぎ

土曜日は久しぶりに1窓でアベマトーナメントを見た。
オリンピック中は3窓の中の一つだった。
正直、オリンピック競技の方が動きが大きいので、そちらに注意がいっていた。
ごめん。
将棋面白いよ。

お嫁さんの推しの木村九段チームの登場とあって、お嫁さんはオオゼキから寿司を買ってきてお祭りさわぎ。
俺もご相伴にあずかる。
オオゼキの寿司、うまい。
正直、銚子丸より、うまい。

したたかに飲んで食って、将棋は面白いのだけれども、2時間ほど見たところで寝る。まだ戦いは序盤戦なのに寝てしまう。
早朝バイトから仮眠しないで、そのままUBERしたからな。

明けて日曜日。
土曜日はお嫁さんが寿司を買ってきたのでそっちを食ったが、俺もウナギとステーキを買ってきていたので、こちらを食う。昼から。
うまい。
ウナギは国産。
国産と中国産はやはり別物だ。
中国産でも十分美味しいんだけど、もう、中国産には戻れない。国産うますぎる。
ステーキも国産。
こちらも、アメリカ、オージーとは別の食べ物。

したたかに飲んで寝る。
UBERはなし。

15時ぐらいに起きて、外科室のパラパラ動画を作り始める。
手間だな。
面白いけど。
絵柄の参考にと、鷹の爪団と検索をかけたら、そもそものところ鷹の爪団が、俺がやろうと考えていたことの上位互換と知る。
少し萎えたが、積極的に参考にさせてもらうことにする。

夜は揚げ物。
から揚げと天ぷらを揚げる。
唐揚げ粉とてんぷら粉はすごいな。
テキトーにやっても、ちゃんと揚がる。
またしてもしたたかに飲んだが、今度は寝ないでひきつづき作業。

洗濯していたのを忘れていた。
洗濯層の中の服を拾い出す。
まだ臭くなっていなかった。
セーフ。

NHKで特攻隊のドキュメントを見る。
戦争はよくない。

明けて月曜。
朝食は昨日の残りの天ぷらを食べる。

外科室の動画製作作業。

UBER

帰ってきて外科室。

晩御飯はサバと野菜を焼いたのと、冷凍ポテトとシャウエッセンの焼いたのとビール。

食べ終わって外科室。
30秒できた。

自転車を漕ぎながら、これまでを振り返って、才能ないと腑に落ちた。
才能ないのが分かったのは進歩。
「ボスは、一回、自分が面白くないと思ってから、芝居を作ってみたら?」と友人からもらった金言を思い出して、恥じ入る。

才能ないけど、やりたいからやる。
幸か不幸か、どっかでタイムアップがくる。
それでいい、とする。
posted by ボス村松 at 00:43| Comment(0) | JUDY&MURAMATSU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月16日

たべすぎ

土曜日は久しぶりに1窓でアベマトーナメントを見た。
オリンピック中は3窓の中の一つだった。
正直、オリンピック競技の方が動きが大きいので、そちらに注意がいっていた。
ごめん。
将棋面白いよ。

お嫁さんの推しの木村九段チームの登場とあって、お嫁さんはオオゼキから寿司を買ってきての参戦。
俺もご相伴にあずかる。
オオゼキの寿司、うまい。
正直、銚子丸より、うまい。

したたかに飲んで食って、将棋は面白いのだけれども、2時間ほど見たところでまだ戦いは序盤戦なのに、俺は寝た。
早朝バイトから仮眠しないで、そのままUBERしたからな。

明けて日曜日。
土曜日はお嫁さんが寿司を買ってきたのでそっちを食ったが、俺もウナギとステーキを買ってきていたので、こちらを食う。昼から。
うまい。
ウナギは国産。
国産は別物。
もう、中国産には戻れない。
ステーキも国産。
こちらも、アメリカ、オージーとは別物。

したたかに飲んで寝る。
UBERはなし。

15時ぐらいに起きて、外科室のパラパラ動画を作り始める。
手間だな。
面白いけど。
絵柄の参考にと、鷹の爪団と検索をかけたら、そもそものところ鷹の爪団が、俺がやろうと考えていたことの上位互換と知る。
少し萎えたが、積極的に参考にさせてもらうことにする。

夜は揚げ物。
から揚げと天ぷらを揚げる。
唐揚げ粉とてんぷら粉はすごいな。
テキトーにやっても、ちゃんと揚がる。
したたかに飲んだが、今度は寝ないでひきつづき作業。

洗濯していたのを忘れていた。
洗濯層の中の服を拾い出す。
まだ臭くなっていなかった。
セーフ。

NHKで特攻隊のドキュメントを見る。
戦争はよくない。
posted by ボス村松 at 01:35| Comment(0) | JUDY&MURAMATSU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月13日

一枚目

戯曲賞に応募して落選した「ボス村松の外科室」
認められなかったこの子を、形にしたい。
でも新型コロナはデルタ株で、演劇には逆風だ。
そうだ、パラパラWEB紙芝居にしよう。
台詞は全部俺が読めばいいや。
出来上がったら、吹き替えてもらってもいいし。

そう思いたってから、ひと月ほど時間が経った。
やっとタイトルの絵を描いた。

タイトルPNG.png

うまくはないだろうが、センスあふれる。
じゃないかと。
ひと月かけてこの絵を描いたわけではない。
他に気が散っていた。
ボス村松のマヨネーズという短編を書いていたのが一つ。
その台詞覚えをしていたのも一つ。
ただ最大の要因は、オリンピックだ。
テレビを見て、お酒ばっかり飲んでいた。
太った。

やっと手が付いた。
ひとたび描き始めてしまえば、続けられるのではないか。

公演用のPV作りに、寝食忘れるようなところが俺にはある。
似たような作業だ。
好きな作業なのではないか。
初めての試みな分、まだ失敗していないというのもいい。
画期的に、俺の良さが伝わるやり方かもしれない。
期待したい。
posted by ボス村松 at 21:50| Comment(0) | 劇団やってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月12日

胃がん検診

練馬区の胃がん検診を受けた。
鼻からカメラを入れた。
麻酔のジェルと消泡剤の液が微妙にまずかった。
もっとまずくてもおかしくないので、ありがたいとするべきなのかもしれない。
でも、もっと美味しくできるだろう。もうちょっとだ。がんばれ。
鼻から胃に管が通ってる時間は、涙が出た。
強い痛みは感じなかったが、つばが溜まって、どうしても飲み込みたくなる、その我慢と、喉を通っている異物をオエっと吐き出したくなる、その我慢。
つらかった。
1分ぐらいで終わってくれれば、つらくない。
体感10分我慢した。

そろそろお年頃だ。
病気になって、お迎えがくる間際は、こんなことばっかりして過ごすことになるのだろう。
やだなあと思った。

診断は加齢によって胃が薄くなっているところがあるということ。胃の下の方に白い斑点があったのがそれ。
ガンじゃないよ、とのこと。
二人の医師で診断することになっているので、4週間後にまた来てください。と言われる。
そういう仕組みなので、4週間を心配しながら結果を待ってる必要はないですよ、と。
心配するなとさらに念を押された。
はい、心配しません。

帰ってお嫁さんにこのことを話すと、私、全然つらくなかったと言われた。
モニターで自分のお腹の中の映像を見るのが、面白かったらしい。
先生は、解説してくれたでしょ?

俺もモニターがあるのは分かっていた。
つらいので、目をつぶって、ひたすら終われ終われと念じていた。
そんな様子だったので、先生の解説はなかった。

posted by ボス村松 at 04:44| Comment(0) | JUDY&MURAMATSU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月10日

参考

オリンピックが終わった。
努力している人の姿はまぶしい。
勝利した人がいて敗北した人がいて。
しかしインタビューされると、オリンピアンの口から出てくる言葉は皆一様。
「嬉しいよりも辛いことが多かったけれども…」

だめだ。参考にならない。
辛いことはしたくない。
俺にも作り上げたいものがあるんだけど、辛いことはしたくない。

昨日、UBERしている最中に、グラブをはめてボールを壁当てをしている少年を見た。
これだ。
壁当ては辛くない。
ただ、そんなに面白くもなかろう。
でも、ゲームとか面白いひまつぶしがある中で、とりあえず、壁当てすることを選んでいる。
だって、少年野球やってるしとか、そんな理由だろう。

参考になった。
俺も壁当てのつもりで。


posted by ボス村松 at 16:16| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月08日

最終日

マラソンを見た。
眠かった。俺も頑張った。
オリンピックおもしろかった。
まだ女子バスケットが残ってる。
何だって、自転車のオムニアムの梶原選手は金メダル候補だって?
まだ、そんな人が残っていたのか。

しかし考えてみると、日本人選手を応援する気持ちの、正当性には怪しいところがあるな。
大丈夫かな。
差別にあたらないかな。

バッハ会長が「オリンピックが始れば、日本人は熱狂する」と言い放って、多くの人がカチンときた。
俺は、バッハ会長の目論見どおりの人間となった。
反オリンピックを貫いた人たちには、感謝だ。

おまえ(バッハ会長)は俺を倒したが、俺は日本人の中では最弱。


posted by ボス村松 at 10:08| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月02日

酒の肴

芝居を見に行った帰りにUBERした。
久しぶりのUBERだ。
芝居に見に行くという用事が俺をテレビの前から引きはがした格好だ。
オリンピックを見ている。
UBERはやはり、お金が入るということで、心の安定によい。たのしかった。
テレビの前にいると多少の焦燥感は出る。

昨日はバレーボール男子の試合が面白かった。
競った好ゲームだった。
ワンサイドになると、俺はチャンネルを変える。
そんなものだ。

アスリートの方々が国民の皆様の期待に応えられず、なんて言うと、そんなこと気にするなよと思う。
ただ、やっぱり、顔の見えない国民の皆様ではなく、顔の見える近しい人の期待もあるので、なかなか期待の重圧から逃れることはできないのだろうな。

卓球の伊藤選手に勝った孫選手が、絶望的に強かった。
最終セットは孫選手によるワンサイドの虐殺ショーになったのだが、俺はチャンネルを変えなかった。
孫選手の圧倒的な力に魅入った。

しかし、決勝で孫選手に勝った陳選手が、それに輪をかけて強かった。
少年漫画の力のインフレを見ているようだった。
伊藤選手の決め球をことごとく返した孫選手の決め球を陳選手がことごとく返していく。
悪魔的に強い。

団体戦で勝ち進めば、伊藤選手はまた彼女らとまた戦わなければならない。
善戦してほしいが、ワンサイドの虐殺ショーもまた、俺のよいお酒の肴となるだろう。

国民の皆様の期待は気にすることはない。
お酒の肴です。
posted by ボス村松 at 08:12| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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