第5話「タチャーナ」を公開中!
「ボス村松の外科室」
作画/出演 ボス村松
泉鏡花の短編小説「外科室」がモチーフ。
後日譚と前世の因縁を付け加えた長編戯曲を、
アニメ動画にしています。
全20話予定。
随時更新していきます。

2021年09月21日

オイスターバックス

東武練馬のラーメン屋さん、オイスターバックスが大変おいしかった。

UBER中、店の前を通りかかって、屋号から牡蠣味を押しているのは分かった。
オイスターっていうぐらいだからね。
しかし、それと共に、店ののぼりの中にカプチーノスープと大きく書かれてあった意味は、すぐには分からなかった。
カプチーノというのは、スープを泡立ててあるという意味。
ほほう。
コーヒー味ではないようだ。

このオイスターバックスのラーメンは、フランス料理出身のシェフがその能力全てを、一杯のラーメンに注ぎ込んだモノとのこと。
そいつは、すげえや。
いつかは食べなければなるまい。

そして、いつかは食べなけらばならない…その決意から、さほど時間を空けずに店に入った。
大きく分けてメニューには、ノーマルスープの白と、辛みそスープの赤があるようだ。
俺は白を選び、お嫁さんは赤を選んだ。
運ばれてきた一杯は、器も含めて、大変小じゃれたものだった。
小じゃれた器の中に、なんか、ちまちまと、たくさんの要素が乗っている。

チャーシューがある。
牡蠣がある。水菜ある。
ひき肉ある。
あと何だったか忘れたけど、もう2,3個の要素がスープに浮いていたと思う。

味玉はオプションで、頼まないとラーメンには玉子はない。
俺は注文した。

出てきたものを見て、これも知った味玉の見た目をしていない。
まず、ラーメンの器の中に入っていない。
牡蠣の殻に乗って供せられた。
牡蠣の殻の上の味玉の上に、ソースがかかっている。色はマヨっぽい。

とにかく、まずは主役のラーメンと、一口すすって、声が出た。
「わ、うめえ」
チャンポン麺の魚介とんこつスープってあるじゃないですか? あれの下に濃厚な牡蠣の風味を敷き詰めて、厚みが二重になった感じ。
麺は細麺。
チャーシューは透けて見えるぐらい薄いんだけど、これがしっかりしたお味で、薄さを感じさせない。美味しい。
牡蠣は出がらしなのか、おいしくない。
水菜を始めとする野菜は、濃厚な味の中で、さっぱりとした良いアクセントになっている。
それと、味玉ね。
チーズ味のソースが乗っかってた。
これも美味い。味玉150円。
普通のラーメン屋で味玉は100円。
50円プラスで、このバージョンアップは、赤く塗っただけでザクからシャアザク、スピード3倍になったことに等しい。
そもそもラーメン本体が900円というのが恐縮です。
「こんな凝った食べ物をいただいて、900円なんて、ラーメンみたいなお値段でいいんですか?」
そんな感想を抱いてしまう。
実際に俺が食べているのは、ラーメンなわけだが。

でも、これ、ラーメンなのかなあ。

最後まで、うまいうまいと言いながら、食べて、スープも当然、飲みほした。
お嫁さんの赤の辛みそのスープも一口もらった。
おいしかった。
おそらく俺の食べた、白の海鮮牡蠣スープ(どうやら鯛出汁らしい)がベースに、辛みそを加えたものなのではないか。
おいしさは損なわれていないが、辛みそが加わった分、うん、これは辛みそ味と、オリジナリティからは一歩遠ざかった印象。

店を出るときに、このエッジの利いた味にとても満足していて、明日も食べたいとならなかったのが、弱点なのかもしれない。
お寿司は毎日食べてもいい。
また、一月後に会おうと思った。

posted by ボス村松 at 16:49| Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月19日

コーヒーおかわり自由350円。

自転車のパンク修理待ちにより、懇意の喫茶店兎亭で、二時間ほど時間をつぶすことになった。
3月のライオンを読んだ。
泣いた。笑った。
この作品では、最初の方、将棋は辛くて苦しいもの…でもガンバル、とスポコン風に描かれていた。
俺にはそこが不満だった。
分かってない。と思っていた。
将棋は、人を夢中にさせる楽しいゲームというのが本質なはずなのに!
昔、俺の作った、将棋芝居の方が、将棋を分かってる、と思った。

しかし10巻辺りで藤本棋竜が活躍しだしてから、作品のノリが変わった。
将棋の盤上、盤外の愉快なところが、前面に出てきた。
分かってる、と思った。
負けました、と思った。
藤本棋竜の活躍に、喫茶店で、声を出して笑った。
あと滑川七段の登場回にもハズレなしですな。

もともとハチミツとクローバーも、ギャグマンガとして面白かったんだから、先生の面目躍如だ。
やればできるじゃん。

…ということではなく、やれるんだけど、封印していたのではないか。

先生は単行本のあとがきマンガで、ハチミツとクローバーの7巻辺りから「次は将棋をやる」ということで、取材を始めていたことを描いた。
ハチミツとクローバーの7巻には、その伏線も張ったと言うんだから、早い!綿密!

この段でいくと、将棋をスポコンから始めたのも、将棋を知らない人向けの作戦なのではないか?
わかりやすいスポコン形式で将棋に慣れさせておいてから、将棋オモシロにシフトしていく作戦だったのではないか?
そんな気がしてきた。
俺は一流の作家の力に、戦慄した。
俺の方が分かってるとか一度は思ったことにも、戦慄した。

それでも主人公とヒロインが両想いになって、次はヒロインのお姉ちゃんまわりの恋模様に話がシフトする展開に、両想いの後が難しいんじゃん!といっぱしの批評家めいた気持ちを持つのは、読者の自由だ。
そんな感じで5,6話分読み進めていたら今度は、主人公が両想いになったから将棋が弱くなったと悩みだす、新展開が待っていた。
まじかよ。また上回られた。

天才。すべては先生の掌の上。

あと演技が一番上手いんじゃないか。
彼女の描く絵の人物は。
シリアスも笑いも、の自在感たるや。

最近、俺も自分の脚本のアニメ化(パラパラ漫画化)に取り組んでいる。
絶望してもいいんだけど、俺も頑張ろう、と家に帰って、案外、液晶タブレットのペンを取った。
posted by ボス村松 at 19:26| Comment(0) | 文化祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月12日

ななまんえん。

液晶のペンタブレット、通称液タブを買った。ななまんえん。
ごまんえんの品もあったが、1ランク上のモデルを買った。
液タブは液晶画面に直接ペンを置いて、紙感覚で絵が描ける。
これまで使用していた通称板タブは、パソコンの画面を見ながら、手元のボードにペンを走らせる。
ペン先を手元で確認できなくて、コツがいるとされる。ごせんえん。

コツを会得しきれなかった俺には、やっぱり液タブの方が描きやすい。
特に板タブだと下書きをなかなか正確にトレースできなかったところ、液タブだとそれが出来る。
時短!
思い切って買って良かったわ。
それもこれもUBERさまさま。
しばらく多めに自転車に乗ればいいか、と買い物ができる。

池袋のビッグカメラで購入。
帰りはUBERしながら帰ろうと作戦していたのだけれど、液タブの箱が思いの他かさばり、UBERは断念。
大人しくまっすぐ帰る。
朝起きた時点では、お嫁さんの木村九段祝勝祈願の鳩森神社詣でに付き合うつもりもあった。
ちょうでお嫁さんが身支度をしているときに、テレビを入れると大谷選手の中継があった。
ホームランを打ったらしい。
そして先発のリアル二刀流デー。
俺は出かけず。
テレビを見ながら板タブで絵を描いていた。
ほどなく大谷選手が打ち込まれて降板。
これを天啓として、池袋に出かけた俺だった。

祝勝祈願に家を出たお嫁さんの後ろ姿は少しプンスカしたように見えた。
ごめんなさい。



posted by ボス村松 at 01:06| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月09日

次号からほにゃらら先生の新連載

もう何もかもが難しい。

芝居を見に行って、上手な台詞の脚本で、それを役者が上手に演じていながら、残り10分で、打ち切りマンガみたいなラストを迎えた。
隕石が降って、全員死亡みたいなことになった。
残り10分以前は、血の繋がっていない家族と、その周りの少しクセはあるけど、優しい人々の人情喜劇だった。
それが残り10分で、登場人物のうち二人が突然の殺戮者に変わり、みんなを殺し始めて、主人公の兄妹を残してみんな死んだ。

この打ち切りマンガみたいなオチは「そんな人生甘くないぜ」みたいな作家さんの反逆の志のようにも思えた。
だって、この作家さんなら、こんな打ち切りみたいなオチじゃない脚本も書けたはずだもの。

うん。多分だけど、この打ち切りマンガのようなオチは、めっちゃ面白いギャグになってるんじゃないかな。
俺が受け止め切れてないだけで。
時代にアップデートできてないねえ。

困ったもんだ。

***

前にこのブログに、男としての性を持つ俺にとって、AV女優とグラビアアイドルと清純派アイドルに、明確な線引きはないと書いた。
でも(男性に性を搾取される側の)女性としては、この3つの間に明確な線引きは存在するだろうことを、考えていなかった。

清純派アイドルは別モノでしょう。
だって、清純派アイドルは多くの女の子にとっても、夢の職業だもの。
面積のちっちゃいビキニは着たくない女の子も、キラキラのステージ衣装は着たいはず。
そんな簡単なことを見落とすぐらいに俺は、浅はかなんだねえ。
女の子自身が自分の夢を実現しているのだから、そこに俺がエロい目を注いでお金を落としても、それは搾取ではなく、健全な商売なのだ。

一方で女の子のなりたい職業ランキングにAV女優が入ってきている事実もあるらしいが、まだ8位とのこと。
このことは社会のひずみで片付けられよう。
…そうなのか?

清純派アイドルという有り様を作ったのは誰だという話もある。
エロい女衒なのか健全な商売人なのか。
いやいや清純派アイドルは神聖な巫女みたいな捉え方もできるか。

***

やっぱり難しい。
簡単なことなんてないね。


posted by ボス村松 at 21:13| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月05日

ごまんえん

時にサボりながら、「ボス村松の外科室」のパラパラアニメを作っている。
出来た部分が3分になった。
全部が出来てからアップだと、いきなり2時間の動画できました!とアップしたらそれで、おしまい。
2,3分の区切りのいいところでアップしていこうと作戦している。
作品発表の喜びが、何十回と楽しめるわけだ。

今さっき出来た3分は、区切りとしては良いような気もする。
アップしてみようかな、と出力に手が動きかけて、待てよ、となった。
俺はこれまでの自分を省みる。

作品が出来上がった高揚感で披露して、後で後悔するパターンが実に多い。
この出来上がった3分の動画であるが、もう、2,3日置いておこう。
今回アップしようとしているのは、映えあるボス村松の外科室第1回目だ。
スタートは大事。
この3分は脇に置いておいて、先に進めばいいのだ。

液晶のペンタブレット買おうかな。
紙に描くようなアナログ感覚で描けるというふれこみだ。
そらそうだよね。液晶画面に直にペンを走らせて使うんだからね。

現在使用の板タブも馴染んではきているが、紙に描くのと同様には使えていない。
板タブは手元の板にペンを走らせるのだが、そのペン先はパソコンの画面の上にあるのだ。
パソコンの画面を見ながら、手元の板にペン先を走らせる。
リアルなペン先とアプリ上のペン先が一致していない。
これが板タブ。

パラリンピックを見れば、この板タブを紙に描くのと同様に扱ってこその金メダル…とも思うが、液タブで書きやすくなって時短が図れるなら、安いお買い物だ。
ごまんえん。

posted by ボス村松 at 20:34| Comment(0) | 劇団やってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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