友人の悲鳴に応えて、芝居を見に行かねばならぬということで、日本シリーズ第6戦は録画して、家を出た。
芝居は面白かった。つっかからず、生き生きと台詞を応酬する役者さんに憧れた。
家族の話だった。
構造がしっかりしている頭がいい脚本で、そういう芝居と気づいてからは安心して客席に座っていられた。
小劇場の家族物は、意見の対立を、人間関係が密な分、喧嘩で描きがち。
この芝居もそういう傾向にあった点は、好みと違っていた。
サザエさん、よつばとのマンガ界隈とは様相を異にする。
観劇前の客入れ中にスマホをいじらず、終演後に電源を入れた時もネットを開かず、電車移動中も、深夜カラオケの休憩中もネットを開くことなく、自宅に着いた。結果を知ることなく、今現在、録画した日本シリーズを再生中。
0−0の接戦が続いている。山田が打たないかなあ。
日本シリーズの録画を見ながら、一方でもうすぐ、メジャーのワールドシリーズの放送が始まる。結果が気になるのは日本シリーズだけど、プレーの凄みと、観客の盛り上がり具合はメジャーの方が上。
日本も声出し応援オッケーにしようぜ。
といいながら、声出しNGだからと拍手の応援で我慢していたお客さんが、内山の同点スリーランに、吉田のサヨナラ2ランに「我慢していたんだけど声が出ちゃった」というのは、日本の誇る一つの萌え文化であると思った。
膝いたい。