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2006年10月07日

JUDY&MURAMATSU(5) 下ネタじゃん

「MURAMATSUいるー?」
JUDYが、部屋に入ってきた。彼女の顔をみるのは一週間ぶりぐらいだ。むー。かわいい。
「連休を利用して、帰省していたのだ」と彼女。
yukikanngohu.jpg
JUDYはYUKIちゃんに似ている設定。


もうちょっと、彼女をくどく説明してみると、いいかい?一息で言うからちゃんと聞いててね。

せーの、
「四大公害病に、これを加え、五大公害病にすべきと、もっぱら噂の致死率96%の病、女優「イナイイナイ病(神通川イタイイタイ病とかかっている)」を患う演劇人MURAMATSU、その脳内から自身の治療のために緊急出動した妄想のナース、を気軽に演じてくれる夢の女優にして便利な話相手、それがJUDYなのだ」
 
you see?
 

さて、親兄弟の設定がされてなかったJUDYに、MURAMATSUが新たに両親を設定してあげたのが、前回のお話(JUDY&MURAMATSU(4)ルパン3世)。
早速の帰省は、よほど嬉しかったと見える。

 

kegani.jpg
「はい、おみやげの毛蟹」とJUDY。JUDYの実家は北海道。

立派な毛蟹である。
楽しかった?とMURAMATSUが聞くと、JUDYは、とっても、と答えた。
「MURAMATSUは、帰省しないの?」

 

MURAMATSUは年1回帰るか帰らないかだった。
帰れば特に、母が喜ぶことは知っていた。
知ってはいたが、故郷石川は遠かった。母の愛を当然の前提条件として生きたMURAMATSUの傲慢は、改めて母を喜ばせなくても母は自分を愛しつづけるだろう、という甘えを生んでいた。命が永遠に続くものなら、それは真実であったかもしれないが、人は死ぬ。おそらくは母が先に死ぬ。その時、MURAMATSUは母の愛を失うだろう。MURAMATSUが母の愛を追い始めるのは、母が病床に沈んでからである。失われつつあるときが、そのものが、その存在非存在を強くアピールするものだ。しかし、そのときには手遅れなのだ。そのとき母と息子は、もはや母と息子として交わるよりは、病人と見舞い客を共に演ずるだろう。

 

タチの悪いことにMURAMATSUにはそのことが分かっていた。
分かっていて、面白いことを思いついたように、次のことを言った。
「このペースでの帰省となると、俺はあと何回、両親の顔を見るかということになる。あと十五年母が生きるとして、逆算ができそうだ。数えられる。年0.8回の帰省として、15掛ける0.8は・・・」
指を折るMURAMATSUの手をJUDYが押さえた。
「なんで、そんな酷いことを言うの」
「ユニークだろ。俺って」
「ママ愛してるって言ってみて」
「ママ愛してる」
その言葉にも、特に嘘の響きはないのだった。

 

JUDYは驚くべき聡明さで、
「愛と死の近辺の皮肉は確かに言葉として劇的だけどさ」と言った。MURAMATUの中の偽悪的な作家気質を見抜いたのだ。作家気質というのは、人と同じことを言っていては、他の凡百のバカどともの中に自分が紛れてしまうのではないかという、強迫観念だ。善を悪といい、醜いを美しいということこそ、彼らにとって、もっとも簡単な精神安定剤なのだ。例えば、「愛はすばらしい」と言ってみる。もう一つ、「愛なんてくだらない」と言ってみる。「愛なんてくだらない」と言ったほうが頭がよさげで、含みがありそうだ。
そういうことなのだった。それだけのことなのだった。

 
JUDYは思った。アタシの素敵お土産を前にして、偽悪的な作家気取りのコイツって、どうなのよ?
「派手な言葉が欲しいなら、この毛蟹のお土産で派手な言葉を作ってほしい」
MURAMATSUは押し黙り、次いで、
30分ほど、いや、1時間ほど時間をくれと、うめくように言った。 
 
   ***
 
「キチン質という、その学級委員長的な、音の響きにそぐわず、それを覆うヘアー。はみ出しているのかもしれない。毛が。キチンと閉じられたと思われた甲羅から。俺を欲情させる。この毛蟹め。いや、委員長め!」
 
そして、MURAMATSUは、第一ボタンまでキッチリと止められたブラウスを思わせる、キチン質をはぐ。
 
「熱を持ちピンクに染まった肉に舌を這わせた時、俺は彼女が濃厚なミソをもって俺を待ち構えていたことを知るのだ。ハメられたのは俺の方なのか!?彼女の肉と俺の舌はみだらに交わり、その時、ねっとりとした重低音で舌の奥を打つ濃厚な、快楽が!至上の快楽が、この地上に一つ生まれるのだ!ちゅっちゅちゅっちゅ、音を立てて!」
 
   ***
 
難しいよ、とMURAMATSU。
派手だったよ、とJUDY。下ネタだけど。
しかしな、うれしい、って話になりにくく、ネットを渡り歩いてブログの日記を読みたまえ君。どこの日記も失敗談のオンパレードだよ。
 
物語る、とは、本質的にネガティブな素材をポジティブな感情へと変換する作業なのだよJUDY。
 



私の劇団、劇団鋼鉄村松のHP
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/

posted by ボス村松 at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | JUDY&MURAMATSU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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