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2006年12月31日

キミのミサイル、ボクのミサイル(4)

日本の核保有を考えてみる、から、派生した与太話の第4回。
過去のエントリは、こちらこちらこちら
 
さて、対、北朝鮮戦の兵士として召集されたバンドメンと小劇場さんたち、総計10万人。
おお! こんなにいたのか!ご同輩!
全く、家庭も持たずにプラプラしてるもんじゃないね、とお互い肩を叩き合う。 
富士の裾野で一通りの訓練を受けて、いざ、半島へ。
 
塹壕にて、バンドさんと小劇場さんは、会話劇のようだ。その密室感がね。どうにも。 
「なんすか会話劇って」
「客席に体とか顔とか振らないで、普通におしゃべりするんですよ」と小劇場さん。
「それは面白そうっすね」
「いや、まあ、そんなメチャクチャ面白いもんでもないですが」
「いや、面白そうっすよ」

「いや、だから、そんなメチャクチャ面白いもんでもないんですが、やってみると、なかなか難しい」
「へー」と相槌を打つバンドさん。
 
基本お互いを、大したことないんだろうなコイツ、と思っていることは間違いない。

それでも密室は、喋ることを強要する。 
 
バンドさんは今、自分の手にあるサブマシンガンに目を落として言った。

不思議そうに、目を落として言った。
「自分、実際問題、今現在が自分史上最強の戦闘力であることは間違いないんですが、ステージに立って、叫んでたときの方が俺、無敵感、スッゲーありましたね」 
小劇場さんは、ここぞとしたり顔。

「これが散文のリアルってやつさ、バンドくん」
 
バンドさんの右フックが、したり顔の小劇場さんのアゴを綺麗に打ち抜いて、小劇場さんは倒れた。
バンドさんは塹壕より立ち出でて、自動小銃をマイクに模して、歌を歌った。
「****************!!」


しばらくあって、ぱぱぱん、と遠くで銃声。
 
それが、かなり近いところにあったような気がして、バンドさんは塹壕に再び腰を落とした。
すっげーこえー、ちょーびびるーなど、テンションが高い。
な、といった感じでバンドさんは小劇場さんを見た。

 

小劇場さんの口の中には血の味が、殴られたアゴには鈍痛があった。
適当なコメントが思いつかない。

「アドリブ苦手なんすよー」とは、彼の稽古場でよく言うところ。
日常でも良く使う。
みんな使う。
「アドリブ得意なんすよー」と、あまり聞かない。
 

小劇場さんは、とりあえず「アドリブ苦手なんすよー」と言った。
 「これがリアルかい?」とバンドさん。

どこのリアルのことを言っているのか、最初、分からなかったが、 
それが、無敵を装って歌ったところ銃声一つで塹壕の中に頭を引っ込めたバンドさんのリアルのことを言っているのだと合点して、小劇場さんは初めて「あ、いや、はい。そっす」と答えた。

「見えない自由が欲しくてー、見えない銃をうちまくるーって歌っちゃったよ」
「ボーカルですか」
「ここで人の歌、歌っちゃだめだよな」 
 
小劇場さんは恐々笑ってみた。暴力には身を縮める性質だった。
バンドさんも笑ってくれた。次いで、「次、キミの番な」と言った。 
 
 
!!!!
 
 
促されて、小劇場さんは、立ち上がった。
小劇場さんは、こんなでかい舞台に立ったことはなかった。

何せ、小劇場である。 

ぐるり360度、見渡して、迫り来る凍てついた北の地の沈黙が痛かった。
シェークスピアの一節でも諳んじておけばよかった、と激しく後悔した。
無力であった。 
小劇場さんは「あ、え、い、う、え、お、あ、お」とやった。

足元でバンドさんが大笑いしているのが分かった。
 
 
   ***
 
 
そんなようなブログのエントリを何百、何千と残して、この戦争も50年後、歴史認識の問題になるのだった。多分。
 
 
私の劇団、劇団鋼鉄村松のHP
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/

posted by ボス村松 at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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