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2016年11月07日

富士山見て来た

久しぶりにお嫁さんと旅行した。

世の山海の珍味を食べつくし(剣菱と厚揚げの焼いたのが一番おいしいという確信)、世の見るべきものは見た(ネットで)と感じている俺が、あえてそれでも行くなら、とひねり出したのが富士山だった。

富士山を見に行こう!

以前故あって、御殿場に行ったとき、富士山はモヤに霞んでみることができなかった。

しかし、かすかに見える稜線をつなぎ合わせると、とんでもない大きさなのではないか。

その高揚を思い出したのだった。

旅行は2泊3日を予定した。

初日はサントリーの工場を見学して、清里のペンションで一泊。

二日目が、富士山ビュー自慢の旅館で温泉につかる。河口湖。

三日目は、樹海探検のツアーで洞窟に入る。

二日目の旅館滞在がメインで富士山を見るにはそれで事足りると思われるが、周囲も固めて旅行に臨んだ。

結果、ほぼ予定通りの完ぺきな旅行となった。

   ***

初日、サントリーの工場見学ではウィスキーの樽が数万個並ぶ貯蔵庫が壮観であった。何より、試飲で白秋の南アルプス天然水スパークリング割りがおいしいことを知った。ハイボールってこんなさわやかな味だったっけ?

ガイドさんが「どんどん質問してください。皆さんで作り上げるツアーにしましょう」と言って、これは面倒くさいことを言う人だと思ったが、お嫁さんが口火を切ると俺も興が乗ってナイス質問を連発してツアーを大いに盛り上げた。自尊心が満たされた。サントリーの山崎工場と白秋工場の間にライバル意識はなくて、互いに互いをリスペクトしているんだってさ。俺は、これを嘘だとみたけどね。

そうそう、工場に向かうタクシーで運転手さんに「富士山を見に来た」というと、新倉山浅間神社からの景色と河口湖の産屋ケ崎のものが日本一であるという。何と、我々の二日目宿泊予定の旅館は、その産屋ケ崎の旅館なのだった!これは期待が持てるぞ!

工場のある小淵沢から清里へ。17時ぐらいに着いて辺りは真っ暗。駅前すべての店のシャッターが下りている。シーズンとは違うのかな・・。街頭のない林道を歩く。宿泊ペンションのリンクの地図を頼りにたどり着いた場所に、らしき影はない。ペンションに連絡すると、全く反対方向に行っているとのこと。車で拾ってもらった。

俺らが地図を間違えて見たのではなく、地図自体が違っていたようだ。

地図を見て先導していたお嫁さんの面目は保たれた。泊まったペンションはオーナがシェフの、レストラン併設のペンションで料理自慢。突出してうなるような料理はなかったが、ディナー・モーニングとも、俺が知ったそんなような料理よりもいずれもちょっとだけ美味しかった。就寝前にお土産に買った白秋のミニボトルを取り出し、南アルプスの天然水割りハイボールを飲む。うまい。

   ***

翌朝起きると、お嫁さんが「大変、大変」という。9時台の電車がなく、10時のに乗るとまっすぐ川口湖に向かって到着が13時になるという。二日目には、タクシーの運ちゃんお勧めの「富士山ビュー」新倉山浅間神社に、河口湖ロープウェー、スワンボート、チーズケーキ工場、食べログ2位のコロッケが候補に上がっていた。お嫁さんのスマホで乗り継ぎ検索とにらめっこ。モーニングを急いで食べて8時51分のに乗って、「新倉山浅間神社の最寄り駅」と運ちゃんが言っていた葭池温泉前駅に向かうことに決めた。

それだけ決めて、朝食前の散歩に向かう。

清里に着いた時は暗かったので予感だけだったが、陽の光を浴びた清里駅前はさびれていた。ネットでそんなような記事を読んだ記憶が掘り起こされた。売り物件の張り紙をそこかしこに見かける。

駅前を通過して清泉寮という、清里を拓いたポールラッシュ博士ゆかりのメイン牧場をみたかったのだが、そのトバ口あたりで、タイムアップ。引き返さなければ朝食に間に合わない。断腸の思いで引き返す。往復60分の散歩であった。けっこう歩いたな。牛を3頭見れた。八ヶ岳がすぐそばまで迫っていて綺麗だった。

モーニングをかっこんで出発。小海線ー中央線ー富士急行のルート。

葭池温泉前に向かう富士急行で、どんどん富士山に近づいていくのがわかる。ここが見所ですよ!というポイントで電車は速度を緩める。東京タワーから見えたとか、新幹線から見えたとか、の「見えた」ではなく、意志を持って見に行って初めて姿を現す富士山がそこにいた。

デカイ!

でも、…もっとデカイのを期待していた!

以前に稜線だけを見て想像した御殿場の富士山はもっと大きかった。すべからくそんなもんだ。

葭池温泉前駅に着いて、呆然とする。駅前になんもない。

新倉山浅間神社がどちらという案内もない。

運ちゃんが最寄り駅を間違えて私たちに教えたと思われる。やはりるるぶにあるように、下吉田駅が最寄りだったようだ。

わたしたちが電車を降りたときに、たまたまそこにいた子連れのお姉さんに方向だけ聞いて歩き始める。

民家が途切れたところに現れる富士山。その度におお!とは、言う。隣にお嫁さんもいるし。30分ほど歩いて、神社に着いた。そこから400段の階段があるという。そういうのが割と好きな俺と、ゲンナリするお嫁さん。上って見る富士はなるほど絶景であった。慰霊の五重塔ごしに見る富士山の、なんとジャパニーズファンタスティックなことよ。しかし言えなかった言葉をがついにここで出てしまう。

「まあ、でも普通か」

つづいて「たかだか3700m」

「たしかキリマンジャロも独立峰でこっちは5000メートル超え」

お嫁さんに「もーあんたは!」と笑われる。

今度は下吉田駅から富士急行に乗って河口湖へ。下吉田駅、新倉山浅間神社から近い!!もー運ちゃん!

14時前に河口湖に到着。全部をすっとばして、旅館に行って、風呂に入ることにする。疲れた。

旅館、豪華。さすが1泊さんまんえん。

風呂からの富士山ビューサイコー。

脚本のことを考えながら、日本一の霊峰からインスピレーションもらう。一時間ほど入る。

風呂から上がって、こんどはお嫁さんとラウンジで富士山を見る。暗くなるまで見る。

夕食は懐石。

これも、ふつうよりちょっとおいしかった。

食後、紅葉祭りなる催しを見ようと散歩にでかけるが、目的地について何も行われていない。断念して帰る。チラシをあらためて旅館で確認してみると、会場を間違って認識していたことを知る。チラシはちゃんと見ましょう。

翌日は一番風呂で朝焼けの富士を見なければならない。

早めに就寝する。

   ***

部屋で朝焼けの富士をお嫁さんとみる。うむ、赤い。赤富士である。

赤いうちに風呂に行かねば。今度は風呂につかりながらで、赤富士を見る。

朝食。ふつう。品数多い。おいしい。

そして、最後にもう一回風呂。

富士はもういいやと、見晴らし重視ではなく併設の変わり風呂に入る。泡のボコボコがきもちいい。

風呂から出るとお嫁さんも上がったところ。誘われてマッサージチェアに。こそばゆい。

10時30分にチェックアウト。急いでスワンボート、チーズケーキでお茶、コロッケをこなす。12時30分から樹海、洞窟探検。真っ暗な富士風洞に下りていくときはなかなかの冒険感。最深部の氷柱は解けていた。こんな年は初めてとガイドさんが言う。温暖化に心を痛める。

赤富士ワイナリーに行ってお土産のワインを買う。山梨は日本のワインの70パーセントをシェア。ワイナリーは試飲上等。ガイドさんに勧められて飲んだ中に、とても美味しいのがあった。二本買っちゃった。1本は母に送ろう。

そこからまた迷いながら30分強歩いて、炉端焼き&ほうとうの店、山麓園にたどり着く。旅を締める食事だが、時間がやや押し気味だ。急いで焼いて急いで食え! 生!焦げた!など大騒ぎ。うまいまずいより、完食して店を出た時の達成感がすばらしかった。

俺たちは旅行をしたのだ!!

たまには旅をしてみるのもよいものだと思った。
posted by ボス村松 at 12:57| Comment(1) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
旅は予定どおりにいったり、いかなかったりするのがおもしろいですよね。今回はさらにお嫁さん要素も関わってきて、ひっくり返ったりするあたりもいいなと思いながら読ませてもらいました。
Posted by 市橋紋兵衛 at 2016年11月08日 07:07
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