DMの封入、発送作業おわたー。
透明のビニールにチラシと案内文を入れるのだけれど、ビニールのテープを折り込んで口に封をする正解のやり方がまだ見つからない。
これまで、延べ3000枚ぐらいは折ってるはずなんだけど。
正解知ってる人がいたら、教えて欲しい。
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先週の土曜に芝居を二本見た。
草野くん出演の「喪服の似合うエレクトラ」とかれんさん照明の、もじゃもじゃ「マンボウ」
喪服の似合うエレクトラは、3部作一挙上演で四時間芝居。
第一部、立派な演技だ! 第二部、少し飽きた。
第三部、さすがの迫力! いや、この脚本は良く書けてるな相当な名作なんじゃないの?と思って後で調べたらノーベル文学賞だった。どおりで格調高いと思った。
若ハゲの草野君が美青年役を振られて、とうとうヅラをかぶることになったということで見に行った本作、草野君は丸坊主で美青年を演じてた。詐欺だ。ヅラでは何が悪かったのだろう?
もじゃもじゃ「マンボウ」
トモダチの家で自殺をほのめかす動画を収録する、迷惑な不思議ちゃんのお話し。
過剰さを極力排した淡々とした喋りが舞台上にあると、逆にその色が饒舌にその芝居のカラーを謳う。
時間軸が現在→一ヵ月前→一ヵ月と一日前→また現在にもどるという構成。
俺は、最初わけがわからなかった。
でも、実はこの会話はこういう前提があって話されたものでしたという、のが分かってくる。
実は、実は、実は、の連鎖。
そこにはミステリーを読み解くような感興があった。
不思議チャンに部屋を貸しているトモダチが、ポテチを5袋ほど開けて同時に食べる演出がある。
その事は彼女が選べない、決められない質であることを示している。
隠喩として上手い、気が利いている。
全編を通してそんなようなセンスに満ちていて、カッコいい。すこしゴメンナサイと謝りたくなる。
不思議チャンがアメリカに旅行したことを話す時に、「NYって本当にあったんだよ!ビル街の中に突然鬱蒼とした木々が現れたと思ったら、それがセントラルパークで! ・・云々」と語る。
意味としては「世界は自分の見えるところまでしかない」ということなのだけれど、「世界は自分のみえるところまでしかない」とただ言うよりも、とても豊かだ。ライ麦畑で、主人公が都会の公園に座る場面があるんだけど、それを思い出した。そこで主人公(ホールデン、だっけか?)が何をしたか覚えてないんだけど、なんか、思い出した。観劇で何かを掘り起こされるのは、楽しい経験だ。
センスのいい、無理目のカワイコちゃんみたいなお芝居。
でも、そのセンスはどこか遠くに行かずに、片足は人情話に残っていた。
自殺したっぽい姿を消した不思議チャンが、ディズニーランドの中継の端に見切れてた。
トモダチ二人は、彼女を探しに部屋を出る。ディズニーランドへ。
よい芝居を見たなあと思った。