「ボス村松の娘さんをワガハイにください」
お客さんにも、よく笑ってもらえ、それに安心して伸びやかに演技できたと思う。
もちろん、もっと出来たとの思いもあるが、自分の役者経験の中で、目指す方向に沿ったものができた。
共演者のお二人にも、素敵な演技をいただいた。
結果は8劇団中、6位ということで清々しく負けました。
もっと笑いをとった劇団があったということ。
笑い勝負と、うたっていない何でもアリの7分間演劇バトルではあるが、票は、とった笑いの総量に比例するようだ。
笑いは強い。
俺の芝居は笑いだけではない、人生の機微を上手にとらえてそれを豊かな言葉で表している品のある演劇なのではあるが、
笑いを狙っている以上、その物差しで測られることは仕方のないことだ。
笑いを全く狙わないものをやればまた、別の物差しを観客に提示できるのかもしれないが、今のところ笑いを狙わない脚本というのを書く気持ちはない。
いや、ホント、今作はよくやれたとおもうんだけどな。
今回の出来で6位ということで、1位は遠く霞んで見えなくなってしまった。
でも、演劇の探求は今更抜けられないライフワークなので、もっと強くもっと美しいものを目指して、よい本を書いて演技の練習をしようと思う。