気持ちをつくる、と言っていたものの、実はその方向は間違ってたのかな。
俺はハゲの課長役をもらっている。
そして脚本に書かれている台詞はお調子者のような台詞が多い。
俺の役は、美味しんぼの、課長なのかなと思っていた。
「やまおかー!」
バブルは俺の台詞覚えの悪さを考慮して、稽古の最終盤まで演出を入れない。
ここ何回かの稽古で、ドバババときた。
なんか、俺は、もっとイケメンを求められているような気がしてきた。
バブルはこの芝居で月9をやりたいと、しきりに言っていたのだが、俺は分かってなかった。
俺も月9のイケメンの一員だったのではないか。
ハゲの課長役だけれども。
ハゲがイケメンを演じる落差を笑われろということなのかな。
俺は脚本の上で、主役ではない。
性格俳優のポジションである。
主役じゃない性格俳優のイケメン、というと誰になるのか。
バブルの月9のイメージは多分、W浅野で止まっている・・
三上博史。
名前を挙げたが顔はかろうじてイメージはあるが、演技は思い出せない。
案外主役役者だったような気もする。
とりあえず、手段として俺の中の渡部篤郎を起動することにした。
抑揚を抑えて、ボソボソ喋って場が持つと信じているのがイケメン役者。
渡部篤郎はそんなイケメンじゃないけど、あいつは自分を信じてる。
トヨエツはボソボソ喋って、イケメンだな。
イケメン楽しやがって!
俺も今作は楽するぜ!
まあ、今日の稽古でそれやって、またダメ出しが入るかもしれんが。
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