演出のバブルはこの回は出来が良かったと言った。
確かにそうだったのかもしれない。
呼び水になるゲラのお客さんがいなくて、固い空気のまま前半が過ぎたのだけれども、設定と人物が馴染んできたのか、後半から客席から反応をもらえるようになった。
ゲラさんの助けを借りずに、腕力でお客さんを引っ張ってこれたということなのか。
そうじゃないのかもしれないけど、そう解釈して心強く、明日あさっての二日間に臨みたい。
上記劇団代表としての心配ではなく、役者・ボス村松はどうだったのかというと、ガッツリ決定的ミスというのが無くなったのは良かった。
でも台詞回しが頻繁にゴニョとなってしまった。
案外、お客さんは分からない、ということに期待していたのだが、すっかりバレていた模様。
観劇すると俺を褒めてくれる西村くんがこの回にご来場。終演後、俺に「相変わらず素敵でした」と嬉しいことを言ってくれた。
そこで俺は調子に乗って「甘噛みしたの分かった?」と聞いてしまい、西村君に苦い顔をさせた。
「いやボス、甘噛みっていうレベルでは・・」
まー、そうだよね。あれはわかるよね。
まだ上演回は四回残っている。次はノーミス。
でもノーミス=素敵かというと、そうでもないところもある。
私は「ノーミスもできるんだけど、あえてクラッシュも厭わない爆弾野郎」 そんな人になりたい。
で、それでだ。
そんなような人として名乗りを上げるためには、ノーミスの回をつくらなきゃ始まらないのだね。
明日こそ、ノーミス!!