バイトのスーパーの手洗いには、アルコールの除菌スプレーがある。
マスクにかければ除菌され、使い捨てのマスクでも何回も使えるはず!
超頭いい俺は、そう考えた。
早速、長時間使っていたマスクにスプレーして、再装着した。
アルコールくさい。
これは、まあ、わかってた。
そして、さらには、息苦しい。
そうか、マスクを濡らすのは、濡れティッシュで寝てる人を殺す奴だ!
そら息苦しいわ。
でもアルコールなので、10分もすると揮発して通常運転になった。
作戦は成功なんじゃないかな。
マスクじゃない。
消毒アルコールの入手だ!
ビールは弱いからダメだろうけど、焼酎のロックを飲むと予防効果があると、医者の誰かが言ってくれないかな。
***
さて、ここから先は、良い子は立ち入り禁止の悪の組織の話だ。
先週末はLINE通話で済ませた、悪の計画のための訓練を再開した。
しびれた。
俺が書いた愉快なはずの台詞を、そして俺が本当に愉快なのかどうか疑いはじめていた台詞を、役者がとうとう愉快に喋ってくれた。
よかった。
もう、せつなくってしょうがない。ありがとう。
俺は俺を信じられる。
この作品はだいぶ高いところまで辿り着けるだろう。