第5話「タチャーナ」を公開中!
「ボス村松の外科室」
作画/出演 ボス村松
泉鏡花の短編小説「外科室」がモチーフ。
後日譚と前世の因縁を付け加えた長編戯曲を、
アニメ動画にしています。
全20話予定。
随時更新していきます。

2023年01月04日

仕事始め

久しぶりに早朝スーパーマーケットアルバイトに行った。
うん。この作業は嫌いじゃない。
何といってもお金を貰えるのがいい。

月初は商品の入れ替えの時期で、新しい商品がくる。
その商品に対応する値札は、俺の勤務する時間では、用意されていたり用意されてなかったりだ。
今日は、用意されていなかった値札をいっぱい作った。

作業としてはファインプレーと独りよがりのプレーの境目で、以前はこれをすると煙たがられたりもした。
最近は認められている気もする。
わからんけど。

もう10年ぐらい働いているのだが、少しづつ陣地を広げている俺なのだった。
もっとガンと陣地を広げようとした時もあった。
思い出すと、はずかしい。

サッカーの記事を読むとよく出てくる比較文化で、海外の自己主張気質と日本の同調気質がある。
海外に出た選手が、ヨーロッパじゃ要求するのが当たり前と、自慢げに言う。
日本だとねー、と下に見たように言う。
それにカチンときて、別に日本にいても自己主張できるわ、と変にリーダーシップを取ろうとしたのだ。
俺が、このスーパーマーケットの、アルバイトという場所で、サッカーの海外組に対抗して。
あほか。

あれは、いかんかったなー。
上手くいかなかったし、何より、自己主張の仕方もいかんかった。
中途半端だった。
今、思い出して、背中がうひーと熱くなった。

具体的な一例を挙げるよ。
通常、レジに人が並んだ時にレジ応援を呼ぶところを、俺はレジに人が並ばないように一呼吸早く、レジ応援を呼んだんだな。
自分が持ってるピッチの内線で呼ぶだけじゃなくて、自分がピッチを持ってない時も、持ってるレジの人に「内線おねがいします」とか声をかけたりして。
みんな、このタイミングでレジ応援を呼ぶようにしようぜ!という、意思をこめて。

バイト内で波紋を呼んだなー。
それぐらいで呼ばれたら、値引きの作業ができねーよ、とか言われて。
俺はいや、できるだろ?と思ってたから呼んだんだけど、できるだろ?とは言わなかった。
うーん。中途半端。
あと、単純に人に指示されると面白くないという、感情的な反発も当然あった。

今は何も言わない。
言わないで、少しづつ自分の陣地を少しづつ広げていって、怒られたら、ごめんと謝って、ちょっと引っ込める。
その引っ込めた所から、またそろりそろりと、陣地を広げにかかる。

もう10年して振り返ったら、これもまた、いらない自己主張と感じるのだろうか。

posted by ボス村松 at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | JUDY&MURAMATSU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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