バンクバンレッスンの脚本を覚え始めた、ていうか、覚えられない。
ただ、まだ時間があるので、切迫感がないのは、よい。
ただ、皆が一様に嫌う台詞覚えを、俺は嫌わず、だらだらと本を眺めていることができる。
これは長年演劇を続けてきて、獲得した技能で、最初から好きだったわけではない。
だって、なかなか覚えられなくて、まどろっこしいんだもん。
そこを、なんで、覚えられないんだ?とイラつくのではなく、覚えられないんだから仕方ないと受け入れたら、楽になった。
覚えられないんだから役者はやめよう、とするのが最善なのは間違いないところ。
しかし、次善の策ではあるだろう。
***
ただ、今回いただいた自分の役の台詞が、その一発目で、どうにも覚えにくいのには参った。
言い回しが、素直に出てくるものと、微妙にズレている。
お嫁さんに「この台詞が覚えられないんだよ」と言ってみた。
もしかして、この人はサラッと覚えちゃうのかな?とハラハラして様子を伺ったが、彼女は数回台詞を繰り返して、
「ああ、これは覚えづらいね」
と言ってくれた。
よかった。
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