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2007年07月31日

青春映画が撮れそうだね

現場仲間のTくんが、レスリングの県チャンピオンだったことがわかった。
プロレスラーを目指してのレスリングだった。

え、マジで?と話を掘っていくと、Tくんは喋り好きなので、その少年時代を笑いながら話してくれた。

それまで私は彼から、バスを燃やしたり軽トラを崖から突き落としたり駐在所にこれまた崖から巨石を落としたりという、彼のイタズラ話を聞いていたのだが(イタズラかそれ!?本人はそう主張)、そのレスリング周辺の話を聞いてみると、その二つの像が合わさって、それが一篇の青春として私にはまぶしく、感銘をうけてしまったのだった。

「中二の相撲大会で負けたのが悔しくて、それから自分で一年間、毎日トレーニングしたんです。そんなね? トレーニングっていっても何にも分らないから、腕立てしたりとか、通販で何か買ったりとかだったんですけど。相撲大会っていっても、大会1週間前にガタイのいい奴らがちょっと練習してのぞむ、近隣の学校行事的な奴だったんですけど」

三回戦で、優勝候補の体のデカイ地区無敵みたいな奴と当たることになったTくん。しかし、

「取り組みの前、そいつに「足を取って行け」って言う、先生の耳打の声が聞こえて」

T君の身長は170そこそこ。

「足取りにくるんだったら、つって、立ち合いで変わってみたら、あいつ、つんのめるように体が泳いだんですよ。それを背中押さえてバタンですよ。決勝の相手もデカイ奴で、そいつも足をとってきました」

Tくんは、しかし、そこで、体の上から胴に腕を回し、引っこ抜くように相手を持ちあげた。そう、パワーボムの形である。Tくんはパワーボムで優勝を決め、表彰の時には、一年間のトレーニングが頭をよぎり、泣きそうになったという。

新台入れ替えが彼の一番好きな言葉。30才ぐらいを目安にそれまでは、フラフラ東京で遊んで、あとは実家のお寺を継げばいいやと思っている、現在のTくん。

Tくんの高校一年の時である。アルティメット/何でもアリの総合格闘技が一大ムーブメントを作り始め、Tくんはプロレスラー弱えじゃんと思ってしまう。というわけで、プロレスラーになるという情熱をなくすTくん。

Tくんの青春レスリングストーリーはこれにより、スポ根とはならず、いかに練習をサボるかのスポーツコメディとなったようだ。基本、強いんだけどれどもねTくん。74キロ級の体格で110キロ級の相手を倒して団体の国体出場決めるスーパー1年坊だったりしたのだった。それもフロントスープレックスで!

「パワーはあったんですけどねー。とにかく走るのが嫌いでした。負ける時は、3分すぎた辺りからグズグズのスタミナ切れでした」
「あ、やっぱ走らないと、スタミナはつかないんだ」
「走らないと、だめっすねー。スパーリングじゃ瞬発力しかつかないっす」

そいで、喧嘩して退学になって、自県の学校は札付きということでどこも拾ってくれず(本人は全然そんなことなかったんですよと主張)、隣の県に移って、でも転学すると一年間試合出場禁止で、しかし、そこの高校の監督は元オリンピック代表で、何かとかわいがってくれて(ここでいうかわいがるは、相撲取りが若い衆をかわいがるの、かわいがるの意)、でもTくんのスタンスは一貫していて、どうサボるかを一番に考えるのだった。

「東日本の合宿のマラソンの時だったんですけど、コースがUターンだったから、最初ちょっと走って、脇にあったお墓に隠れて、集団がまた戻ってきたときにそれに加わって」

古典ーっ

「例年合宿の時に、ロシアのオリンピック金メダリストが教えに来るんですけど、テクニックが高度で、そんなのやらねーよとか思っちゃうんですよねー。股裂きって、手足が長い奴しか使えないのに、そのロシア人は俺に股裂きを必死に教えようとするんですよね。シカトしてたら、ロシア人すげー怒って、帰りやがんの」

最後のインターハイもスタミナ切れで敗退。

「それまで1ポイントも失っていない優勝ド本命の巻き投げを潰して、4ポイント取って、こりゃイケると思ってたところで、先生もイケるイケるって興奮してて、その声聞いたら、プッて吹いちゃって。やっぱりスタミナが切れてきて。のらりくらりで逃げ切れるだろうと思ってたんだけど、指導逃れで出した右手をつかまれて、ヤベって思ったら今度は、巻き投げをキレーに決められちゃいました」

インターハイの後には国体がある。しかし、「やっぱりインターハイなんで」で、もういいやとなり、Tくんのレスリングはおしまい。彼のレスリングにおいて、どっちの県のどの時点で、県チャンピオンになったかはよく聞いていないのだ、県のチャンピオンには大学から声がかかるものだ。中央と日体大から声がかかった。

しかしTくんは、「いいっすよどうせ卒業できる頭はないし」と断る。「オリンピックとか金メダルとかには興味なかったし」。プロレスラーにはなりたかったけど、プロレスは弱かったし。「県チャンピオンって言っても、全国でいくと下の方でしたしね」

卒業して、とりあえず東京だと、漠然と30万円持って東京出てみたはいいが、アパートが借りられず、「昼間は映画館で寝て、夜パチスロして」の生活を半年続けたというエピソードも秀逸。

先月、新台入れ替えがあるからと現場を休んだTくん。9万円負けて、そのショックから次の日も休む。
「いや、負け方が悪かったんすよ〜。俺が突っ込んだ台に後から座った客が1万枚出してて、それでアツくなっちゃって」
しらねーよ。

そして2007年。いよいよ今年の夏は、比叡山に行って、坊さんになるための勉強が始まるらしい。
キミの青春はまぶしいが、あんたの檀家になるのだけは、ご免こうむると強く私は思う。

「滝に打たれるのが嫌なんすよねー。座禅も30分で足しびれちゃうし。座禅は朝晩一時間です」

おお、修行じゃないか!

「修行で、俺の人生観変わったりすると、池森さん思います?」

どうかなー。

「写経して、精進料理食って。でも日曜はバスで京都まで送ってくれて自由時間があるんですよ。パチスロかなー」とのこと。

次の芝居は、レスリングで戦うことにして、Tくんに技をレクチャーしてもらえたらいいな。


私の劇団、劇団鋼鉄村松のHP
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/

ラベル:レスリング
posted by ボス村松 at 03:06| Comment(0) | TrackBack(2) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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