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2007年12月04日

新・転位21「僕と僕」観劇

酒鬼薔薇事件芝居。
実際あった事件を芝居に仕立てるのが、この新・転位21の十八番。
以前、私の芝居3本のヒロインちゃんを演じてくれたヒザイミズキが主演するというので見に行った。
というわけで、ヒザイがサカキバラくんを演じたのだった。

お話

舞台上が暗いのでハッキリしないが廃墟と思しき場所から、朗読する声がある。その声をおばあちゃんと呼ぶ声がもう一つ。サカキバラくんとその祖母なのだった。祖母の言う「人間は起きているようでいて、その実ふっと意識が飛んで夢を見ていることがある」とか「自分を見てる自分が凄い高いとこるにいる。それは幽体離脱言うねん」とかの言葉に、サカキバラ君はそれわかると同意する。亀に餌をやっている。
暗がりから二人が去り
今度は別の、男の声と女の声がする。会話の内容からすると、サカキバラ君のパパとママのようだ。久しぶりね、こんなに荒れてしまって、等の言葉から、事件後のパパとママが、かつての家を訪ねてみたというシチュエーションと知れる。ママがサカキバラ君の飼っていた亀を見つける。パパは、亀は死んだという。家を出るときに連れて出たのだった。でも、とママは言う。ママが亀のいる水槽から腕を抜くと、その手には人間の生首が。

ぎゃー

バモイドオキ神など、私たちのよく知るキーワードをヨリシロに、作演の山崎哲は事件の時系列を、事件関係者の内面を、自由に操り、酒鬼薔薇事件を一本の詩的幻想的な芝居に仕立げようと企む。

歴史にあらざる、未だ生の事件を手前勝手に加工するを、勇気と捉えるか厚顔と捉えるか。

一本見終えて、私の中では「んなこと言って、でも、おまえ、サカキバラくんちゃうやん」と「なかなかない芝居だね」の感想が並立した。

キャストの半数以上が声が枯れ枯れ。
基本早口まくし立て文章会話なので、総台詞量の半分は何言ってるかわからない。数小節の雰囲気もののメロディーが芝居の背景にエンドレスでリフレインしていて、途中それに耳がうにょうにょなってグワーって叫びたくなった。会話が途切れて意味深な間ができた時、エンドレスリフレインメロディーの音量がいちいち上がる演出は緊張感増大を狙ってのことだろう。ド直球。バンザイ。

「人間の命なんてゴキブリとアリの命とおんなじや」という、サカキバラ君を抱きしめようとして、抱きしめられなかったママ。
・・・あの子の体じゅうにカッターナイフが突き刺さっているような気がして・・
サカキバラ君は以前工作で作った粘土細工の体中全面にカミソリの刃を仕込んだことがあったのだった。
「一生懸命育てたのになんでこんなことになったんだろう」という、ママの台詞は、染みた。

染みた次の瞬間に、あーあ、もう、勝手にこんな染みる話にしちゃって、と思ったり。

とにかくサカキバラくんは亀になりたかったらしいです。亀は輪廻する命です。十四年前にサカキバラ君は生まれた時から死に始めて、死んでるか生きてるか、そのせめぎあいが拮抗してギリギリになった時、起きた事件なのでした。どこまでが劇作家の創作でどこまでが資料に基づいたものなのか、興味深いところだ。

ヒザイは名の知れた劇団の主役の座に食われることなく、自らの基礎点の高さを堂々と披露していた。

劇場に入った時から出る時までずっとコロッケの匂いがした。ほしみっつ
posted by ボス村松 at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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