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2008年04月01日

カムカムミニキーナ「燻し銀河」観劇

 変な名前の劇団だ。もうちょっと言えば、カッコ悪くないか?カムカムミニキーナって。大丈夫、あ、そうですか。慣れてしまえばね。何だって。横浜ベイスターズだって、最初は、何だその二つ要素を適当につなぎ合わせた感じ、と思っていたものが、じき慣れてしまいましたしね。古い話ですが。

   ***

 宇宙生誕の有力な説である、ビッグバン理論によると、何にもないところに最初にドンと爆発があってその爆発の塵みたいなものが集まって星になったのだという。

 このお芝居「燻し銀河」は、ビッグバン理論をモチーフに、壮大かつ妄想的かつ、サスペンス的な民俗的な、B級物語世界の創造を試みた作品だ。モチーフの暗喩を明確な等式として記述するなら、ビッグバン=破滅・死、そこから生まれる星=再生・命、といったところ。

 少女誘拐事件があり、事件を追うベテラン刑事・銀さんは、そこにかつての迷宮入りの殺人事件を見た。それがことの始まり。
 誘拐された少女は、何と実は、かつての事件の犯人の娘だったのだ。
 そして、何と、少女を誘拐したのは、かつての事件の被害者の娘だったのだ。
 サスペンス的だ。
 そして誘拐犯と少女は、銀河鉄道(どちらかというと999寄り)に乗りこむ。燻し銀河なだけに。
 妄想的だ。
 誘拐犯と少女の乗る銀河鉄道に追いつく手段として、機関車トーマスの着ぐるみを着た男(作演出の人・達者)が登場、銀さんを筆頭とした追跡者グループといっしょに、話の筋と関係ない、軽妙な即興風演技が始まる。着ぐるみの具合が悪いとか、ぼやく。
 B級だ。
 かつての事件の犯人は実は、九尾の狐で、殺された男は、実は土神で、土神は狐に恋をしていたのだ。
 民俗的だ。

 そして、何より野田秀樹的なのだ。舞台を走り回る役者たち。鳴り止まない音楽。台詞回しは意味よりもリズム。人物の内面よりは、物語世界の構築に重きを置き、燻し銀+銀河=燻し銀河、等の言葉遊び、大きな舞台仕掛け。舞台最後方にはスクリーンが張られていて、そこにはたくさんの影絵が現れて、それは燻し(ケムリ)に映った男の妄想だったのだ妄想、ああ妄想!野田秀樹イズム! ・・・(以下知ってる人にだけ)・・・九尾の狐には三人の子供がいて、銃をむけられる母と、その銃の間に子供は立ち、「母さんは殺させないぞ」。そしてカスパー三月、復活のときです。ジャーン、音楽。九尾の狐は十字架に架けられて舞台に宙吊りにはならないが、影絵として天井に届くまでに大きくなる。

 カムカムミニキーナは野田秀樹のフォロアーを自認しているので、それ野田じゃんと突っ込むことはおそらく適切ではない。そこに文句のある人は見に行かなければいいのだから。私もまた大学に入って演劇を始めた時に野田秀樹こそが小劇場である、と刷りこまれたクチで、カムカムミニキーナとは、いわば、ご近所さんということになろうが、実際には、この芝居にはピンとこなかった。沢山の沢山の要素が溶け合わずに不協和音になっている感じがした。中でも、天王洲アイル銀河劇場と劇団の持つB級テイストの食い合わせが良くなかった。
 このお芝居、劇団が大きくなる前の勢いで走っていた時期に、スズナリ辺りの器で出されたなら、私も感じたり笑ったりできたのかもしれない。いかんせん二階席から見下ろす舞台は遠かった。私の視界四方には荘厳なオペラでもやるような空間が広がっており、その広大な空間の真ん中やや右寄りの一点で機関車トーマスの着ぐるみを着た男が、ポッポーと言ったとして、そこは同じ劇場内とはいえ、私とトーマスは同じ空気を共有していなかった。愉快そうなことはしているのだが、遠い場所の中くらいの花火に見えたのだった。芝居って難しいな。感じ悪いことを言うと、再生・復活を象徴する”星”というキーワードと、ベテラン刑事銀さんが追う「犯人」=”ホシ”が、ダジャレ的に絡んでくるかどうなんだというところに一番ドキドキした。私的にはそのダジャレはNGで、この芝居では結局、ほのめかされはしたが、これがオチというほどには提示せれず、セーフ。星みっつ。

遠山景織子がすごい細くてスッとしていて美人だった。芝居のグレードを上げてた。杏さゆりはそうでもなかった。



そういうお前は、どんな芝居をするんだよ?
こんな芝居をやります。今年7月に。作演出主演で
劇団鋼鉄村松公演「ロック一番星」
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/

 



 

posted by ボス村松 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団やってます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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