第5話「タチャーナ」を公開中!
「ボス村松の外科室」
作画/出演 ボス村松
泉鏡花の短編小説「外科室」がモチーフ。
後日譚と前世の因縁を付け加えた長編戯曲を、
アニメ動画にしています。
全20話予定。
随時更新していきます。

2022年09月28日

やばいな

動画を15秒作った。
サッカーの代表の試合を見てしまった。
見なかったら、も5秒ぐらいは作れたか。

サッカーは今の代表選手の顔の半分は分からないぐらいなのだけれども、
ワールドカップ選考前の最後の試合という記事をいくつか読んで、そそられた。

結果はやや劣勢のスコアレスドロー。
中心選手の南野選手が得意というトップ下で不発だった。
試合後の南野選手の、やばいなという表情に引き込まれた。
反対に、PKを止めたり大活躍した、控えGKダニエルシュミット選手の、ガッツポーズも雄弁だった。
よっしゃワールドカップ出場もろたということだろう。

記事を読んだところだと、今どきの若い選手は、代表どうこうの思いは少ないそうで、そっちの気持ちの方が良くわかる。
代表活動は、責任が大きい休日出勤。名誉はあるが、手当はそれほどでもない。

南野選手やダニエルシュミット選手を突き動かすのは、「子供の頃からの夢だった」 この一点だろう。
かっこいい。








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2022年02月18日

金メダル

高木美帆選手が金メダルを取った。
いやあ、取れるんだねえ。

まあ、誰かが金メダルを取るんだから、それが高木美帆選手だったり、平野歩夢選手だったり、小林陵侑選手だったりしてもおかしくはないんだけど、自分に彼らの倍する実力があったとしても、俺は本番にしくじる自信がある。

戦う姿に自分を投影してガンバレーと声援を送った人が勝つ姿を見ると、ちょっと意味が分からない。

***

高木選手と一旦書いて、ああ、お姉ちゃんとオリンピックに出ているから高木美帆選手と書かなきゃだめか、と書き直した。

そして、平野選手も、ああ、弟と出ているから平野歩夢選手、小林選手も、弟と出ているから、小林陵侑選手という表記になった。
金メダルは、みんな兄弟で出場の選手だった。

うちのお嫁さんは無類の兄弟好き。これに、気づいているのだろうか。
もう寝てるので、明日、教えてやろう。




posted by ボス村松 at 00:27| Comment(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月13日

東京のスタジオ

平野選手の金メダルのランは本当に凄かったなあ。
VTR映像を見たり、記事を読むたびに、感慨が新たになる。
最高難度の技を、高く、大きく、サックリと決めていた。
ちょっとそこにお使いに行くみたいだった。クールだった。
世間のご多分に漏れず、サブチャンネル切り替えに失敗して、LIVEでは見られてない俺なのだが。

今日はロコ・ソラーレの活躍に拍手した。
二試合とも苦しい展開の中での逆転劇。
しかし、苦しい中、明るく朗らかな試合姿勢を終始崩さない彼女たち。
女子高生の部活感がある。ユニフォームをセーラー服にしてほしい。
ガールズパンツァーってきっとこんなだったに違いない(見たことはない)
まったく、俺のジェンダー観、ルッキズムには、辟易する。

そして試合が終わって中継が東京のスタジオに移ると、今度は解説の元五輪代表の市川美余さんが映る。
また、ここにも地雷があらわれて、かなわない
大変な美しさだ。
この人は試合の解説をする人。この競技のOB。見た目は関係ない。
美しいものを美しいと思う罪ということで、根が深い。

よくよく考えると、平野選手のランに感嘆しているのも、彼が日本人選手だからという部分が大きいので、これも罪な感情だ。
開会式からすでに俺は、ジョン/ヨーコの歌に、国境のない世界をイマジンしろと、説諭されていたではないか。

競技の判定で様々な疑惑が出ている。
すぐに犯人探しがはじまる。
疑惑が悪、犯人追及が正義という図式で見ることもできるが、もう一歩引いて見ると、言い分と言い分のパワーゲームになるのだろう。

なかなか難しい世界だ。
ただそれを難しいとまとめる人は、無難で、卑怯者の匂いがする。
この世界に対する意見を問われたら、答えられるような準備をしておかなければなるまい。
「本日もお届けします3時のあなた、ゲストコメンテーターは、舞台演出家のボス村松さんです」

有名になってもゲストコメンテーターはNGと予め事務所に断っておくという手もあるか。
有名にならないという手もあるな。






posted by ボス村松 at 03:20| Comment(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月11日

サブチャンネル

スノーボードを見た。金メダルだ。
熱狂の中、新しいチャンピオンはとてもクールだった。
質問への受け答えは、優れたエッセイだった。
スタイル、持っているぜ。

人間としては、凄すぎて学びの対象にはならないが、脚本書きとしては、あんなカッコいい台詞を書いてみたい。

試合の放送中に、NHKサブチャンネルの切り替えが入って、ネット上には、切り替えに失敗した人の悲憤が踊ったらしい。
俺も実のところ、失敗した。
何とかサブチャンネルへと切り替えられた時には、彼のランが終わっていた。
競技を終えて、雪の上に彼はただ、立っていた。

アナウンサーと解説者は息を潜めて、何やらボソボソ話していた。
失敗したのだなと思った。
史上初の大技を人間は何本も決められるものではない。
ましてや、彼は、全てを決め切った2本目のランでトップに立てず、さらなる大技を繰り出す必要にかられていたのだ。

「96点!金メダルです!」
アナウンサーが歓喜の絶叫した。
アナウンサーと解説者が醸していたお通夜みたいな空気は、得点が出る前の緊迫感だったらしい。
成功してたのかよ。
お茶の間のこちらは悲憤の絶叫をした。
「マジかよ!ふざけんな!」
本来なら祝福を叫ぶところ。
サブチャンネル切り替えのバカ。
金メダルのランを、LIVEで見たかったよう。

平野歩夢選手金メダルおめでとうございます。

***

ボス村松のマヨネーズの練習はなかなか順調。
進歩が感じられる。
最終目標を「長短合わせて100本のレパートリーが、蛇口をひねるように出てくる人」に設定した。

大きく出すぎだ。

posted by ボス村松 at 21:51| Comment(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月14日

情熱

ビデオ録画してあった情熱大陸を見ながら、飲んだ。

バイトが早朝、夜と二つ入っていた日だったので、ご苦労さんと充実した気持ちで飲んだ。

前にテレビを点けたら、石川佳純の回だったので、慌てて録画したものだった。

石川佳純を俺は、出色の美女だと思うんだけど、世間は無論美人アスリート扱いながらも、そこまでチヤホヤしていない印象。

俺には、断然贔屓にするぞという、使命感がある。

番組の中で、悩み、時には泣いて、ギリギリ東京オリンピックのシングルスの出場権を確保した石川さん。

出場を決めた、平野美宇との直接対決を制した時の、やってやった感はすごかった。

そういえば、俺は芝居で泣いたことないな。

何かを達成した気持ちになったこともない。

現状、オリンピックが延期になって、来年オリンピック?バカか?という風潮の中、彼女はどんな気持ちでいるのだろう。

やろうぜ。オリンピック。

来年こそオリンピックやるよ、超楽しみ!でいいじゃん。

石川佳純が今もどっかで毎日練習してるんだぜ。

彼女の耳に、オリンピックなんてもういいよという声が入っているかと思うと、胸が痛む。

やっぱりコロナはただの風邪ってことでいいんじゃないですか。

そうしましょうよ。

最後に。

卓球を始めたぐらいの自分に、今の自分が、かけてあげたいという、石川さんの言葉に感銘をうけた。

ー全日本で優勝するぐらいになればその後はバラ色の人生だと思ってたけど、上には上があってより厳しい戦いがある。その戦いはあなたが想像しているよりも10倍、楽しかったり、嬉しかったりする。10倍辛かったりもするよ。

だそうで。

10倍辛いのは、やだな、と。

俺は、この1倍の場所でよかったのかな、と。



posted by ボス村松 at 23:02| Comment(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月03日

スーパーボール

バイトを終えて帰宅、チケットの売れ行きを確認してからすぐに就寝。

エチルを入れなかった。

今日は「ボス村松の自転車泥棒の顔合わせ」の本読みしながら懇親会(飲み)の日だからだ。

三時間ほど寝て、起きて、さて、予習するぞと脚本を開く前に、何気にテレビを入れるとスーパーボールをやっている。

全米が一年で一番楽しみにしている一戦だ。

俺も面白くて、ついつい最後まで見てしまった。

MVPに輝いたチーフスのQBのとぼけた顔に味があった。

ハーフタイムショーは確かにすごかった。美女の裸踊りに見えた。

随分と官能に寄ったダンスに思え、全米には敬虔な人も沢山いて、ジャネットジャクソンが昔、乳首をポロリとやったときに、全米が騒然となったいう記事を読んだことがある。今日の官能のダンスはOK、乳首はNG。乳首すげー。乳首最強。でも割とカジュアルにノーブラだったり、ビーチで裸だったりもするんだよな。全米はさすがに懐が深いぜ。



去年、長く一緒に働いたスーパーのバイトの同僚が、元の印刷の仕事に戻ると言うことで、退社したのだった。

その彼が、アメフトが好きだったことを思い出した。

退社するときに、落ち着いたら飯でも食おうという話になって、一緒に働いていた時はそんな感じでもなかったのに、面はゆい思いをした。

結局、飯は食っておらず、あれは、別れ際の感傷だったのだなあ。

でも、今日のスーパーボールの話もそうだし、彼が退社してから、いろいろと職場の状況が変わったこともあって、面白おかしく1時間ほど話せそうなネタができた。

今度、俺から誘っての食事を実現させたいと思う。
posted by ボス村松 at 14:03| Comment(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月14日

ラグビー見てるよ。

ラグビーは見てて面白いですね。

日本戦はやっぱり勝ち負けで嬉しい悲しいがあるから、ラグビーが面白いのとはちょっと違う。

ラグビーはよその国同士の戦いでも面白い。

そんなことしちゃダメだよ。死んじゃうよ。そんな衝撃シーンの連続。

フォワードの人なんてデフォルトで耳から血が出てる。

そんなラグビーで、日本が快進撃してるんだから、エンターテイメントとしては極上だ。

関係者が望む、少年がラグビーに憧れて競技をはじめることについては、疑問はあるが。

やりたいと言われたら、お父さんお母さんは気が気じゃないだろう。

スコットランドに勝って、予選突破ベスト8入り。

2トライを奪った福岡選手、連続オフロードパスを受けて芸術トライを決めた稲垣選手、両選手のコメントで真っ先にあがったのが「全てを犠牲にして」という一節。

すごくシンドイ合宿を長期間、続けてきたと聞いてはいるが、本当にシンドイ練習なんだろうなあ。

その練習の果てに、技術を獲得して、試合の上で自由を得る。

演劇なんて削ってやるものでもない。良い演技は心と体の平安から、と思っている私は間違っているのかもしれない。

競技性の違いかもしれない。
posted by ボス村松 at 19:31| Comment(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月03日

2点取って負けたとか、関係ない

いい試合だよ。戦えてるじゃん。

からの、後半入ってビューティフルゴール2発で2点リードした。

これ勝っちゃうんじゃないの?

この”勝てる・勝ちそう”を何に例えよう・・。

麻雀に例えよう。

東場は小場で流れて、南入しました。

南1局でサクッと満貫ツモ。

南2局の親に回って、配牌開いてみると、いきなり三色イーシャンテン。

流れ来てるわと、ツモってみるとサクッと両面の方引いて、カン8萬でダブルリーチ。

ベルギー一発で振り込んで、親マン直撃、顔真っ青、・・・ぐらいの恵まれに思える。

ドラは絡まなかった。

うん、それぐらいだ。

でも、それぐらいだったら、結構まくられることもある。俺は。

案の定というか、日本もまくられた。

サッカー日本代表やっぱ負けたか―。

やっぱとか言っちゃダメなんだろうな。

しかしベルギーさん、お強い。

でも、よく代表さん頑張ってた。点を取ったシーンだけじゃなく、代表さんのパンチも入ってた。全然戦えてた。

おもしろかった。

とはいえ、というか、それだけに、というか、このなかなか入らないシュートがビューティフルに二発連続で入る超恵まれの展開で勝てなくて、じゃあどうやったら勝てるんだよ。と沈痛な気分にもなった。



はた、と気づく。

いやいや何だよその沈痛。

これ、俺と全然関係ない話じゃん。俺とサッカー。




でも、それ言ったら、何でも関係ない話だしな。




ところで、試合が終わってネットを覗いてみた。

敗戦をふまえた選手たちのコメントがそこかしこにあった。

出し尽くしたけれど届かなかったと皆、泣いている。

他人事ながらやっぱり、そういうのを見ると、ホロリとなる。

宇宙には無数の平行世界があって、その中のひとつに俺たちは生きているそうで、

だったら、俺は・・

2−2の同点になってもいい。いやむしろ同点は歓迎。

俺が生きてる世界を選べたなら、その同点ロスタイムからの本田△のフリーキックが決まる平行世界に生きていたかった。

本田△!と叫びたかった。

フリーキックの軌道がもうちょっと上で、ゴールキーパーは届かない。

ゴール! 本田△!

そのまま笛。

これがよかった。

実際、惜しかったように見えた。本田△のシュートは枠内入ってたし、リプレーで見ると無回転で落ちてたことに、今俺の記憶にはなってる。惜しかった。

前述の、シュートが決まる希望のタイムラインの世界は、多分俺の住む平行世界の隣の平行世界だった。



でも、パラレルを言いだしたら、それはもう、もしもボックスと同じなので、

俺にもしもが使えるなら、

そのときは、自分の芝居が大成功の世界を希望するわけで、

やっぱり日本2−3ベルギーは、俺と関係ない遠いところの話だ。



サムライブルーの彼らにはまあ、よく頑張った。夢をありがとうと結ぶぐらいが実際のところなんだろう。

この敗戦に俺が沈痛になるとか意味がわからない。



これまでのメディア記事で、そーゆー「感動をありがとう」的軽いフレーズを見ると、いい加減消費用のフォーマットに感じられて、げんなりしていた。

でも実際、俺こそが、まさしく軽くて浅い感動の消費者なのだよ。

メディアのフレーズと俺の感傷は実は、全くのイコールで、じつにピッタリしているのだと、さっき気づいた。

そんな皮肉なジカクが面白いな、と思って、今回一時間かけてこの長文を書いた。


ここまで書いて、もう一回、「でも」が入った。

彼らは代表を名乗っている。

こんなショーモナイ俺も数に入れて、背負って、代表して戦ってたのかな。

そっかー。

いや、いいのに。そんなことしなくても。
でももし、背負っちゃていたんだとしたら、お疲れ様、がんばったよ、おもしろかった。
posted by ボス村松 at 16:53| Comment(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月09日

カットマン

リオオリンピックおもしれーな。

卓球が思いがけず、エモーショナルな協議だと知る。

石川佳純が惜敗した北朝鮮の選手はカットマン。

相手の攻撃をひたすら守備しての耐えて耐えての、ミス待ち。時々、攻撃が甘くなったときに、チクッとスマッシュ。

運動量も他の戦型より必要らしい。

この戦型を自分がやろうという気持ちがわからない。

石川佳純は注文にはまって、敗れた。

バレーでラリーが続くと、息がつまって、自分も一緒に潜水している気持ちになるが、この対カットマンとの卓球もやたらとラリーが続いて、息がつまる。

愛ちゃんが、これもカットマン相手で、しかし、鬼強かった。

あと、なんか、アスリートの中で目立ってふっくらしてる。練習ちゃんとやってるのかな。

それで強いとは。

すごい。
posted by ボス村松 at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月06日

なでしこ

敗れた宮間キャプテンは、それでも、なでしこは続いていくので頑張りたいと語った。

なでしこはすっかり、女子サッカー代表を表す言葉になった。

たいしたものだ。

開始早々、4点入ったときはもっとすごい虐殺が予見されたが、なでしこはよくふんばって、5−2と試合らしいスコアに収めた。

前半も半ばを過ぎると、なでしこの方が押す場面も散見された。

強大な敵に、及ばずも奮闘。

ホイッスルを聞いたとき、勝ったぐらいのヨクヤッタナアの気持ちになった。

真央ちゃんの、ショートでボロボロ、フリーで復活の演技を見たときの、あのときの気持ちと同じになった。

グッドルーザーという言葉がぴったりくる。

やるだけのことはやった、というのが見てとれる、さわやかさが感じられる。

開始早々の鬼気迫るアメリカの攻撃はすごかった。

バイキルトとスクルトが掛かってた。

あれは無理だ。

節酒を考えている。今度は試合を見ながら飲まなかった。

脚本を書きながらテレビを見ていた。

台詞覚えも始めた。やっぱりなかなか覚えられないが、自分の芝居であんなのをやらせた直後ということで、今回ばかりは、台詞を覚えられないと泣き言は言えない。粛々と当たり前のようにやれるだけのことをやりたい。

黄金のコメディフェスティバルに勝ちたい。

負けるとしても、清々しく負けたい。


posted by ボス村松 at 16:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 体育祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月30日

カズダンス

カズがゴールを決め、ダンスを踊っていた時、私は寝ていた。私は負け組。

最近、現場仕事から帰って来ると、ああ一休みと寝る習慣がついている。1時間で起きたり、4時間、5時間と寝たり。
23時ごろに起きて、風呂に行って洗濯機を回している時に、ああ、そういえばとYahooケータイを開いてみると、
カズがダンスを踊っていて、コメントに「カズのゴールに涙が出た」とあり、それに俺も涙が出そうになる。

コメントの「そう思う」に、見たことがないぐらいのカウントが付いている。それはそうだろう。そういっとこう。
「そう思わない」もゼロではない。涙ではなく、鼻血が出た人だろうか。
「ケッ、たかがボールの蹴りっこ」で、と思う人もいるだろう。
私の中にも、数パーセント分、その人はいる。みんな同じではおもしろくない。

カズは、フランスワールドカップ最終予選が始まるちょっと前に調子を落とすまで、
代表戦で、当たり前のように毎試合毎試合ゴールを決めていた。
当時の私は、代表のエースというものは、アジア相手なら、物見遊山のキリンカップの相手なら、そういうものだと思っていた。
そうではない、ということを、現在の私は知っている。

カズの絶頂期は過ぎ去り、カズのゴールはあまり見られなくなっていった。
カズは、どこだったか東欧のクラブに移籍したり、ベルディに戻ってクビになったり、
ゴール以外の情報で私の前に現れた。
カズは、触れると、私に少し痛みを感じさせる存在になった。落ちたアイドルというような。
田原<俺はビッグ>俊彦に似た味のする。

カズに触れて、ホッコリした気持ちになるように変わったのは、
ネットのカズスレで、嘘ホントを交えた、カズ伝説(美談)を読んでからだ。

うろ覚えなのだが、ブラジルの貧民街の子供の話。
少年は、プーマだかアディダスだかのボールを、貰うのだが、少年は「でもボールはミウラのが最高なんだよ」
という。ボールを渡した男は、はて?ミウラ?そんなメーカーがあったかと思うのだが、
少年の言う最高のボールには、
「夢をあきらめるな」という言葉と共に、三浦知良のサインが入っていたのだ。
カズは毎年1個1個のボールに直筆のサインを入れて、ボールをブラジルの貧しい子供たちに送っていたのである。

「外れるのはカズ、三浦カズ」以降も、カズ自身は、一貫してカズであり続けているだけと、私は推測する。
ただ、こっちが勝手にカズを、落ちたアイドル→不屈のナイスガイに記号変換して、
少し揶揄の入った、キングカズという尊称を、仰ぎ見る漢としての尊称に変えている。
無名の人、人、人、人(私を最たるものとする)の意識の、軽薄さと怖さを一面で言っている事柄だと思う。

最近は、ずっとキングカズのカズばかりを見ている。
カズはキングカズなのかもしれない。
そういえば、リサとの夫婦仲はどうなったのかな。これは聞かない。
そして、今日は震災復興をメッセージする、この上ないゴールを決めた。
私は知らないのだが、長嶋茂雄の天覧試合でのホームランがこんな感じだったのかな。
私も知っている、最近の1発はWBCのイチローの勝ち越しのタイムリーかな。

人生の意義は、淡々と延々と続く時間の中に、こういった打ち上げ花火を鑑賞することだ、という主題の取り方もある。
この見方で私は何本も芝居を作ってきたし、今書いている将棋芝居もそういうニュアンスを含むものになるかもしれない。
ただ、実感としては、やはり圧倒的に淡々と延々と続く時間は強く、花火は一瞬で消えて、忘れられる。
今の今まで、この文章を書くまで、イチローの勝ち越しタイムリーも忘れていた。

どうでもいい、とりとめもない私の連想ゲーム。

そんなものとは関係なく、イチローは近くになったメジャーの開幕に備えてトレーニングを続けているのだろうし、
カズは、明日以降も、芯にブレのない、見事なダンスを踊っていくのではないか。

メディアに取り上げられなければ、私は知ることのできない彼のダンスだけれども、きっと踊っている。
今日はたまたま、メディアの中でダンスを踊ってみせたのだけれども、
きっと、いつも踊ってる。
そんなことを勝手に、メディアの向こうのカズを見て、メディアのこっちの私は思った。

カズはダンスの日本代表。

フモフモコラム(大変おもしろいスポーツコラムのサイト)の更新が楽しみ。
仮想チャリティーマッチのエントリが秀逸だっただけに。

   ***

将棋連盟モバイルの、森下―阿部戦が、横歩取りのくせに(短手数で終わる)、172手の大熱戦だった。
森下先生の金をタダで取らせての、角打ちが、鮮やかに思った。その角が1一に成りかえって馬になる。
阿部八段は香車をとられたものの、桂馬をはねて馬を閉じ込める。その馬があまり働かなかった。
私の馬も、よくそうなる。24で7級(落ちた)の私と森下先生がつながって、すこし嬉しい。
森下先生が負けたのは悲しい。



私の劇団、劇団鋼鉄村松のHP
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/
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2009年01月30日

エリオさん

グレイシー柔術の創始者で、ヒクソンとかホイスとかのお父ちゃんのエリオさんが亡くなった。

総合格闘技黎明期のグレイシーはとにかく強かった。

体は大きくない。しかし無差別のワンデートーナメントに出て、当り前の様に優勝。しかも無傷。しかも一族。しかも兄は私の10倍強い。シャアザクのさらに3倍!

強すぎて、敵役になってしまったが、柔よく剛を制しまくっていたのだ。

当時、私も当たり前だが、U系の日本人を応援してた。

あんなマンガみたいなファンタジーはきっと、もう、二度とおこらない。

ジャンルの黎明期にしか起こらない、最大瞬間値だった。

私はもっと尊敬と、トキメキを持って見るべきだった。

「柔よく剛を制すの、ヤワラの精神を体現している我々がなぜ、日本で罵声を浴びなければいけないのか」という、エリオさんの悲しみのコメントを読んだことがある。桜庭―ホイス戦の前後だったと思う。

今思い返すと、もっともだと思う。

あと、エリオさんまだ生きてたんだと不謹慎な感想も。

95才!

合掌。
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2008年10月09日

マジック点灯

巨人が阪神を破り、13ゲーム差をついにひっくり返して、巨人にマジックが点灯。マジック2.

銭湯に行くと、その話題がもちきり。

5人ほどがくつろぐ浴場では(もちきりというには少々数が少ないが)、巨人優勝前提のクライマックスシリーズ展望が語られる。もう勝った気でいる。早いよ。油断しすぎだ。「優勝には一勝のアドバンテージがつくルールにしたのは失敗と思ったが、いい方に転んだね」とか。当然みんな巨人ファン。

東京の下町の銭湯には巨人ファンが良く似合う。

いいものを見た。

2日ぶりのお風呂でさっぱりしたのとで、ライフイズビューティフルと帰りの線路わきの小道を歩いた。
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2008年08月20日

上野さん

北京オリンピックを見ながらビールを飲む毎日。

ソフトボール、上野さんが一日300球の熱投。何だよ300球て。

まー君、ハンカチでもそんなに投げなかったと思う。

延長戦で多分250球ぐらいのところ、上野さんが失点。勝ち越しを許す。しかしその裏、今までさんざんチャンスを潰してきた味方が点を取る。同点。引き続き延長戦は回を重ね次の回行ってみようとなる。

俺はその同点劇で一瞬、ヨーシとガッツポーズしたが、上野さんを楽にするには、点が入らなければよかったのではないだろうかとも思う。

オーストラリア戦は結局なんとか勝つ。あさっての対米国戦の決勝戦も多分、上野さん。上野さんじゃない人たちで戦った予選リーグはコールド負け。

ソフトボールの試合を見終えて、星野ジャパンの予選最終戦を見る。

やはり点がとれない。1−0の試合。

スクイズしろスクイズ。
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2007年09月19日

ママでも金

今後も快進撃は続くのか。

別れても金、とか?

北京の次、ロンドンにも出て、新聞の見出しに「銅でも金」とか、有終の美を奇麗にまとめられたり。

しかし、私としては、「・・・でも金」ではもはや、この偉人に失礼ないのではないかと思う。

もういいよ。わかってるよ谷さん。大丈夫だよ。谷亮子は金。まちがいないですよ。


私の劇団、劇団鋼鉄村松のHP
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2007年08月23日

ソリマチ監督

サッカー五輪代表、反町監督は、知性派の切れ者である。

プロスポーツ不毛の地、日本海側、裏日本側から、アルビレックス新潟をJ1に上げ、勇退。

五輪代表監督に就任して、話題を呼んだのが、中国史の勉強。

敵を知れば、百戦危うからず、という話だったと思う。

その出で立ちも、スーツにメガネと実にCOOL!

何でも、選手と一歩距離を置いての指導方法で、泊まるホテルも選手とは別々にするそうだ。COOL!

   ***

しかし、その五輪代表の戦いっぷりが、パッとしないので、今回のベトナム戦に進退がかかっているそうな。

今日は、キリンカップA代表戦、五輪代表アジア最終予選、U17W杯グループ予選の三連戦。

活字サッカーファンの私も、選手の顔を覚えようと、ダブルヘッダーならぬ、トリプルヘッダーに挑む。

   ***

一戦目。A代表、キリンカップ、対カメルーン戦。

さすがに全員の顔が分かる。

カメルーンの圧倒的なパフォーマンスにチンチンにされながらも、なぜか2−0の勝利。

山瀬巧A代表初ゴーーーーール!大久保嘉人ノーゴーーーーーーール!

   ***

五輪代表、ベトナム戦。

アジアカップでA代表と戦ったベトナムは敢闘精神に富んだ、簡単でないチームでした。

そんなに簡単に勝てないと思ってテレビ観戦に臨んだ試合でしたが

ベトナム、引き引き。全員ゴール前に待機。

ここまで引いてしまえば、日本に引き分けはあっても負けはないだろう。

さてさて、私たちの日本代表はこの、引き引きチームから何点取れるのかな?

答え・・・・1点でした。

あんなに強げだった、カメルーンだって2−0で日本に負けたわけで、勝つと言うことはいつだって難しい。

反町JAPANは勝ったのだから、勝ったときにはよろこんどこうぜ!

おめでとう!反町JAPAN!

本田、平山、水野、家長、柏木以外の選手の顔を何人か覚えることができました。細貝萌くんが、萌と言って、まだ許される顔で、よかったです。

しかし、もっとも印象に残ったのは、反町監督の顔とその表情。

あんな、不安そうな表情でゲームを見る、監督という職業でお金をもらっている人を初めて見た。

そのソリマチ監督に、切れ者、という雰囲気はなく、あの人はあんなに、坊ちゃんじみた顔だったかしら?

思い返してみると、私が反町監督を切れ者だと思っていた一番の根拠は、ソリマチという名前だったことに心当たる。そもそも、新潟の監督を辞した時は、攻撃の形が作れずに、外国人3人で攻めて残りの日本人は全員守りという戦術で何とかJ1残留という仕事をしていたのだった。

「ソリマチ」

ソリマチタカシで少々安くなったとはいえ、ソリマチの響きはかっこいい。COOL!

友人の伊藤和雄は、そのありきたりな名前を嫌い、僕の本当の名前は、稲垣京太郎だとバカなことを言っていたが、そうでありますな、私なら、反町六郎あたりの響きがよい。え?6人兄弟なの?とか話のとっかかりになったりするのだ。

   ***

今、頭を絞って考えている、芝居の主人公の名をプラトン橋本とした。すぐに相棒を得て、プラトンが二人、ツープラトンとなり、哲学者なのに漫才師みたいになってしまうのだ。

バカバカしくって気に入っている。


私の劇団、劇団鋼鉄村松のHP
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/

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2007年07月28日

絶対に負けられない戦い。

ぶっちゃけ、もう、萌え萌えで見ることはできないのだが、

アジアカップ、3位決定戦がある。結末を見届けなければ、とテレ朝にチャンネルを合わせる。

実際、カピラジエイ他が、この3位決定戦にも「絶対に負けられない戦い」の名を冠するのかどうかは、興味がある。

アレ?

選挙の番組をやってる。

番組表を見てみると、9時からかい!と。

まあいいや。

絶対に負けられない戦い。ぶちあげてくれること期待してますよ。カピラジエイ他。

俺も、そのつもりで、応援します。負けるとやっぱり悔しいことは予想されます。


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2007年07月24日

タカハシさんの見解

サッカー日本代表が、オーストラリア代表にリベンジを果たした。

痛快であった。しかし高原を褒めたたえるにせよ貶すにせよ、もうちょっと文脈を持って語れないものか。

06ドイツとの親善試合→100点。
06Wカップグループリーグ→0点。
07アジアカップ→100点。

「前はああ言っちゃったけどさー」といった語り口を聞きたい。

   ***

アジアカップ・オーストラリア戦試合観戦前に、タカハシさんと交わした会話。

「何か、サックリ勝てそうな気がするんだよねー」と私。
「ああ、私もそんな気がしますー」とタカハシさん。「で、Wカップとか肝心なところでまた負けちゃうんですよ」

私は彼女に、肝心でないとは言えない。アジアカップは優勝を狙えるというところで、Wカップとは別の楽しみがある。いや、Wカップよりも面白がれる。という趣旨のことを言った。

「そうですねー、日本はWカップに出られない方がいいのかもしれない」と高橋さん。



「だって、94年までの方が、Wカップ面白かった」

! 

それ、そうだわ。何のかんの言って、日本負けちゃうとガッカリして、その後、熱が冷めるんだよなー。W杯はこれからというところなのに。

「ですよね」

愛さなければ失うこともないのよ・・・愛の功罪という奴である。


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2007年07月08日

おひょいさん

「誰だっけ、えーとほら、パントラルリーグの選手で」

面倒くさい人物というのはいるもので、小さなボケを入れずには会話をすすめられないらしい。

これまで私は、そういう人間と二人出会っているが、最近、三人目を知った。

現場で知り合った書家のKさんである。

ここで彼の言うパントラルリーグというのは、解説すると、パシフィックリーグをセントラルリーグにもじった古典である。久しぶりに聞いた。

「ほら、あいつ、ハゲの選手。・・おひょいさん」

誰だよ。私はおひょいさんと野球を結びつけるものを、何も知らない。

「ほら、日ハムの」

ひちょり選手でした。おひょいじゃねーよ。森本稀哲外野手。

語感がね。

おもしろいじゃないですか。


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2007年03月26日

神様と腐ったミカン

ジーコが語ったらしい。
 
「代表には腐ったミカンがあった。代表に呼ばれたことで満足しているもの。サブに回されてふてているもの」
 
だそうで、言っちゃったよこの人は、ではあるが、 
 
いいですね。それみんなの大好物です。 
 
「満足しちゃったのは、中村俊輔だな。ふてたのは小野伸二じゃないか?」
 
誰だ誰だと、ケンケンガクガクのお祭りがあったらしい。
 
もっとも、じゃあ腐らせたのは誰よ、と言えば、もちろん神様・ジーコであるわけで。 
 
というような、以上、先日、手に入れた週刊誌ネタを踏まえて、
 
この1枚。
 
chiritori.jpg愛してください
 
居場所を失ったチリトリの画。
 
そのたたずまいは、もはや、ゴミ。現場作業中、感銘をうけて、自慢のケータイで撮りました。500万画素!
 
ジーコ見てる? 居場所がなければ、チリトリすらもゴミになっちゃってるよ!
 
写真には、「愛してください」とタイトルをつけてみた。
 
”神様、愛してください。僕らは自分一人で立っていられるほど、そんなに強くないんです”
 
中村俊輔は、小野伸二は、このピンクいチリトリは、そう語るのである。 
 
聞こえないデスカ? 俺にはそう聞える。ほら、詩人だから。
 
現場作業中においても、俺の詩心は止まらないのである。(いや、止めなさい。危ないから)
 
 
 
 
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楽しい読み物と動画を複数揃えてお待ちしております
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