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2019年09月27日

木村王位誕生。

世界で二番目にカッコワルイ髪形はハゲ。

一番目がバーコード。

お嫁さんが大ファンの世界一カッコいいバーコードの木村九段が、宿願の初タイトル「王位」を獲得して、木村王位となった。

えらいこっちゃ。

木村九段は局後のインタビューで、ファンの声援が力になったと言った。

前夜祭で声をかけてもらったり、ファンレターも貰ったりしたと言った。

実は、そのファンレターの中に、俺のお嫁さんの一通も入っているのだった。

力になったらしい。よかったな。お嫁さん。

もう一つある。

まだ王位戦が始まる前のこと、お嫁さんが木村九段の扇子が欲しいということで、二人で将棋会館に行った。



そして、将棋会館の隣には、神社がある。烏森神社だ。


お嫁さんはこの神社で絵馬を買って、木村九段の躍進を祈ったのだった。


豊島王位が今シリーズでところどころ、らしくないミスをしたのはこの祈りが効いていた可能性がある。

将棋会館に木村九段の扇子はなく、将棋飯であるところのルキャレのビーフストロガノフを食って家に帰った。

   ***

木村さんは最初、俺の前に、羽生さんの行く手を邪魔する勢いのある強い棋士として現れた。

棋聖戦で羽生さんからあと1勝でタイトル奪取と迫った頃、もう15年ぐらい前の話です。

それが、だんだん羽生さんの邪魔をしなくなってきて、木村さんは俺にとって、解説上手の「解説者欄に名前を見つけると当たりの人」の認識に代わっていった。

そうなってくると、「相手の王様を攻撃せず、相手の攻め駒を攻撃する」木村さん独特の受け将棋は、好ましい個性に映り、ここぞの一番で絶対負ける木村さんの戦績も、愛すべき隣人の弱さに思えてきた。

木村さんはとにかく勝負弱い。

遅いプロデビューから、しかし、勝利をつみかさねてのタイトル初挑戦は、7番勝負で1勝もできず、4連敗。次の挑戦も5番勝負で1勝もできずに3連敗。

この頃、「木村は和服を着ると勝てない」と言われたそうな。将棋の棋士はタイトル戦の時に和服を着るからだ。誰が上手いことを言えと言った。

しかし地力はあるので、トーナメントを勝ち上がって挑戦者に名乗りをあげることはできる。

そんな3回目のタイトル挑戦(これが前述の対羽生さんの棋聖戦5番勝負)。

1コ負けた後、ようやく1勝をあげる。

おめでとう!木村さん!(当時の俺としては、くそう木村め!)

そこから今度は連勝して2勝1敗で羽生さんをカド番に追い込むも、2連敗して奪取ならず。

そこで、また別の呪いが始まる。

4回目の挑戦の7番勝負。緒戦から3連勝! 強いぞ!今度こそ貰った! 木村さんにはもう「和服を着たら勝てない」のジンクスはない。

しかし、この7番勝負、3連勝でリーチをかけてからの4連敗で敗退。タイトル奪取ならず。

ちなみに3連勝からの4連敗は史上二度目のレアケース。

周囲はまたぞろ言い出す。木村さんは、リーチはかかるが、上がれない。

1コ飛んでの6回目の挑戦のときも(挑戦者にはなれる)、先にタイトル獲得に王手をかけるが、やっぱり2連敗して敗退。

どうなってるんだ?

人はこんな絶望から立ち上がることはできないように思える。

神様は人に乗り越えられない試練を、別に、普通に与えるんだねー。そう思ったものだった。

ここまでの木村さんの勝負弱さをおさらいすると、つまり、タイトル戦において、1コ勝つまで8連敗。

それを克服して前に進むと、今度はタイトル獲得リーチで8連敗。

そんな木村さんが、勝負師としての晩年を迎えた46才になって、またも懲りずにトーナメントを勝ち上がり挑戦者になったのだった。

8度目の挑戦。

それが今夏の王位戦7番勝負、相手は今一番強い、充実期の豊島王位。名人位も併せて持っている。

これに勝つなんて無理ゲーです。

木村さん本人も「ストレートで負けないように」とコメントするぐらい、大勢と同じく豊島ノリ。

緒戦は、木村さんの連敗スタートで、やっぱりな、という展開。

この時点で、もう終わったと誰もが思ったはず。

内容が悪い。

1局目は、作戦巧者の豊島さんになすすべなく作戦負け。

2局目は、木村さん大優勢からの逆転負け。

俺にも、そして多分、あなたにも、ストレート負けのシナリオがハッキリと見えました。

どうやったら木村さん勝てるねん、と。

勝ち方が見えてこない。

ここから、3勝3敗のタイとなったのには、何か人智を越えた何かが働いたとしか思えない。

昨日の決着局の戦いは、木村さんの実力が豊島さんのそれを凌駕したのだろう。

木村さんの強い将棋だった!

でも、あの2連敗から、3勝3敗になったのは、おかしい。

再掲しておきます。

DSC_0237.JPG

人智を越えた何かが働いたとしか思えない。

・・・ただ、今回、敵役のように俺が書いた豊島名人なんだけど、彼もまた一年ぐらい前は、勝負弱い勝ちきれない実力者と目されていた。(4度挑戦失敗5度目の挑戦で成功)

一つタイトルを獲ってから、トントントンと、3つ獲って三冠王になったから今は時代の覇者みたいに言われているけれども、それはまだ実際のところ最大瞬間風速かもしれない。事実、三冠王になってから、連続失冠して、今はもう名人位のタイトルしか持ってない。彼もまた、タイトル防衛という新しい壁と戦う、勝負にもがく人なのだった。

まー、みんな大変なのだった。

俺だって、大変でないことは、ないんだよ。

とするならだ、みんな大変なんだとしたら、みんな一様に大変ではない。大変ではないのだ。

今日は熱を入れて、ブログを書いちゃったな。

おやすみなさい。
posted by ボス村松 at 11:57| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月31日

書く将棋新人王戦

昨日は「書く将棋新人王戦」のコラム募集に応募したぜ。

送信のボタンをクリックするときは、少しドキドキしたな。

推敲に推敲を重ねた渾身の一本だ。

お嫁さんに読んでもらって、いいんじゃないと言ってもらえたんだ。

2,000字から3000字という応募規定で、マックスぎりぎりの2983字。

将棋愛があふれてるね。

実はお嫁さんも、最近おネツの木村九段を題材に取った創作物で応募したんだ。

創作っていうのは、なかなかないだろうから、目立つかもしれんなー。

俺のは羽生さんと戸辺先生とわたしという関係を題材にとった本格文芸だ。

「どうしても羽生さんを応援してしまうのね」

タイトルです。

文体は軽いけどね。内容はとても深いものだ。

正直、募集が求めている内容とは離れているような気がする。

「棋士のファッションなど、あなた独自の視点の読む将棋を書いちゃってください。審査基準はテーマ設定とオリジナリティーとわかりやすさ」

むー。

内容の深さには自信があるんだが。こう、生きることの普遍に通じるような。

募集の要項に、将棋コラムの書き手募集とあったから、もし、選に入ったら仕事の依頼がくるのかな。

どうなんだろ。3000字の文章でいくらもらえるのかな。

5000円ぐらいもらえるのかな。

10本書いて5万円か。楽な商売じゃないねー。

3000円だったら3万円。

でも月にそれぐらいお小遣い入ったら、年30万として、シアターミラクル4日分の小屋代にはなるな。

でもゴッホは生前一枚の絵も売れなかったからなー。

売れなかったときの、供養の方法はもう考えてあって、このブログでお披露目すればいいんじゃないの、と。

受賞発表はだいたい一月後らしい。。
posted by ボス村松 at 11:10| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月18日

戸辺教室に行ったら、来週だった

半月ほど前、お嫁さんが『「書く将棋」新人王戦』という作品応募のリンクを、俺のラインに送ってきた。

将棋に関する3000字のコラム。

むむ、これは俺が普通にブログでやってることじゃないか。

書いて応募しない理由がない。

それから半月、雑務とビールとバイトで手を付けてなかったのだが、昨日ぽっかりと用事がなくなったので、書いてみた。

半日かけたら書けた。まあ、書けるよな。普通にブログでやってることだから。

なかなか良い出来だと思う。

羽生さんと、羽生さんを見るファンのことを書いた。

この英雄と英雄を見るパンピーという図式は、俺が3番目に書いた脚本のテーマで、何か自分にしっくりくるところがあるらしく、脚本を何か書こうとすると、このテーマがもぐりこんできて、あ、また同じこと書いてるとなりがちなので、逆に気を付けなければならない、NGテーマみたくなっている。

でも、今回は脚本じゃなくて、将棋コラムだから書いてもいいよね。

俺の書いたコレ、選に入っちゃうんじゃないかなあ。

そしたら、文筆の依頼がくるようになって、君の脚本というのも読んでみたいなってなって、

君の劇団というのも見てみたいな、ってなって、

お客さん増えたりしないかなあ。

増えたりしないんだろうなあ。

書いたのを、お嫁さんに読んでもらうと、実は、私も書いてみたんだと文書を渡される意外な展開に。

お互いの書いたのを、読みっこする変な週末となった。
posted by ボス村松 at 20:41| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月01日

木村一基九段が、逆転負けを食らった日

将棋の話です。

現在、将棋界隈の中では大人気のオモシロおじさん、木村一基九段が棋界に8つあるタイトルの一つ、王位に挑戦しております。

テニスやゴルフでいうところの、グランドスラムの決勝戦ぐらいの位置づけでしょうか。

昨日、その王位戦七番勝負第二戦で、木村九段は優勢とみられる局面から、豊島王位に負けました。

7013024_ext_col_03_0.jpg

王位戦は七番勝負なんですが、連敗スタートです。

木村九段は46才で、タイトル挑戦はこれで7度目。これまでの6度は全てに敗退、この一局をとればタイトル獲得というマッチポイントを握った瞬間は8度あったのですが、残念な結果となって現在に至っているのであります。

実は、うちのお嫁さんが最近この木村九段にお熱で、家にいるときはほとんど、木村九段の動画をどこかから拾ってきては流している。

昨日は仕事から、うえーんと言いながら帰ってきた。

仕事の合間に逐一情勢をチェックしていたのだろう。

彼女の帰宅時には、木村九段の優勢な局面は、もうひっくり返っていて、木村九段の王様は、豊島王位の猛攻に逃げ惑うことになっていた。

お嫁さんは将棋を指さない。

観る将、という言葉があって、将棋は指さないけど観るのは好きという人がいる。

うちのお嫁さんがそれで、俺は子供の頃将棋が好きだったんだけど、お嫁さんに影響されてまた将棋を指したり見るようになったというところがある。

お嫁さんの将棋界への提言として、「棋神2」を出してくれというものがある。

棋神というのは将棋棋士の写真集だ。

指さないけど、観るのが好き。造形がカッコよくはない人たちの、カッコいい写真集。

もともと木村九段は、解説がおもしろいということで好きな棋士ではあった。彼女にとって。

そこに(木村九段は普段は人当たりのいい愉快な人物だけれども)、こと将棋盤を挟むと裂ぱくの気合で勝負に臨み怖いぐらいだ、という情報を得て、恋に落ちた。

昨日は俺は、バイト前に飯を食おうと電子レンジでごはんを温めていると、

「いけもいたん(俺のこと)、電子レンジ消して」

とお嫁さんに言われたのだった。

電子レンジがWIFIの電波を邪魔するのかな? そういわれた。

どうしたと思い、部屋の彼女を見ると、泣いている。滂沱といっていい。

彼女が視聴しているアベマTVの動画の音声は、木村九段投了後の記者への受け答えを伝えていた。

俺も彼女とは別に、パソコンでその動画は流していたので、それを見てみると、木村九段はガックリと肩を落としてボソボソと「分からなかった」と語り、その肩はこんなに肩を落とした人は見たことがないぐらいだった。肩がないぐらいだった。

これぐらい負けないとダメなんだなあ、と思った。

俺はセリフを間違えて、お嫁さんを泣かしていないなあ、と思った。
posted by ボス村松 at 18:09| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月11日

B級2組

戸辺先生負けちゃったか―。

通ってる(最近は通えてない)将棋教室の戸辺七段が、本場所と言われる順位戦で1敗を喫した。

これで1勝1敗。

順位戦は一年間で10戦戦って昇級降級を争う。昇級ラインは8勝2敗ぐらいだけれど、7勝3敗に落ちてくることもある。

まだまだだ。

戸辺先生がいるB級2組は、順位戦のピラミッドの真ん中の階。トップが名人でその下がA級。一番下がC級2組。

ピラミッドは底辺が広くて、上が尖ってるので、階が真ん中だと、上位三分の一には入っている格好。

家賃は高い。B級2組では勝ち越すのだって、大変なことなのだ。

ビールを飲みながら、そんな戸辺先生の戦いを追った。

将棋は大きく二つに大別して、居飛車と振り飛車があるんだけど、戸辺先生は振り飛車党。

もう人間よりも圧倒的に強くなってしまったコンピューターは振り飛車を指さないとこから、どうも究極的なところでは振り飛車は戦法として、理にかなってないのではないかと言われている。

戸辺先生はコンピューターが云々言われる前、「ゴキゲン中飛車」「石田流」なる振り飛車の戦法が有力とされていた10年ぐらい前に、それらの戦法を駆使して、トントンとC級2組から、B級2組に昇級した。10年足踏みしている。二年前には降級点を取った。降級点は二個取ると、降級だ。

戸辺先生は負けると、「振り飛車が弱いんじゃない。僕が弱いんです」と言う。

泣ける。

「僕はゴキゲン中飛車でプロになれたんですから」とも言う。

戦法に恩義を感じている。

戦法に?

戦法って、・・だって戦法だぜ? 触れもしないし、話すこともできない。

でも今でも社会主義の理想に殉じている人もいっぱいいるわけで、人は戦法と人生を寄り添わすことができるのかもしれない。

昨日の戸辺先生の将棋も振り飛車で、飛車の動きに手数をかけた分、敵の金銀に押し込まれて及ばずという戦いに見えた。

振り飛車は、押し込んでくる敵の金銀の裏をとるカウンターの戦術なのだ。

戸辺先生の敗北を見届けた頃にビールが一本空いた。

俺も頑張るか。

マウスを握る手をギターに変え、教本の新しいページを開いた。

「三本の指で押さえるコード」

C

俺が現在も苦戦している、Aマイナー7の人差し指と中指の形に、さらに薬指追加。

まあ、全く馴染みのない形よりもとっつきやすいんだけど、人差し指と薬指でこの1フレットまたぎの距離を稼ぐのは、ギリすぎる。

だめだ。これぜってーだめだ。

でも、鳴らしてみる。

びよーん、と、やっぱり、ちゃんと押さえられてない音がする。

皆が最難関というFをA級とするなら、CがまさしくB級2組あたりか。

見えない。

僕にはA級がまったく見えません。戸辺先生。

でも戸辺先生は頑張ってください。

応援しています。

でも勝てなくても、それはそれで親近感なので、負けてもいいです。

ところで、勝ち負けは別として、戸辺先生はその人柄とバイタリティで、日本将棋連盟という団体の中では重宝がられている様子。メディアでもよく見かける。実のところ出世コースにいるのかもしれない。よくわからんけど。
posted by ボス村松 at 19:17| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月22日

広瀬竜王誕生

将棋が好きで、本当は、バイトとネット将棋とお酒だけの毎日がいい。

将棋芝居を何本か作ったことがあって、そのお芝居で将棋の棋士の先生に棋譜を監修してもらったことがある。

一本は佐藤慎一先生で、もう一本が広瀬章人先生だ。

その広瀬先生が、昨日、みんなのアイドル羽生善治竜王を倒して、広瀬章人竜王になってもーた。

もう、おいそれと「芝居見に来てください」とメールするのもはばかられる。

これで羽生さんは無冠となり、世代交代の引導を渡された格好。

広瀬さんが渡した人になる。

引導を渡すのならば、広瀬さんだ!

これが、今回の竜王戦タイトルマッチのカードが羽生ー広瀬に決まってからの俺の気持ちだった。

七番勝負で、最初、羽生さんが2連勝した時は、それはそれでよしよしと思っていたのだったが、この結末はもちろん、これでよし。

おめでとう、広瀬新竜王!

観るだけの将棋ファンであるところの、うちのお嫁さんは、ズタボロになりつつも藤井君が挑戦してくるまで羽生さんはタイトルを守ってなきゃダメと言っていたが、どんなマンガやねん。

藤井君「待たせたな」
羽生さん「おせーよ。さあはじめようか」

マンガだったらね。
posted by ボス村松 at 12:53| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

羽生竜王が名人戦に敗退

サッカーがコロンビアに勝って、喜んでたら羽生竜王が名人戦で敗退が決定していた。

最近調子が悪い様子。

豊島くんと戦う棋聖戦も失冠して藤井君が勝ち上がっている竜王戦で、最後のタイトルであるところの竜王を藤井くんに奪われるというのが将棋の神様の書いたシナリオなのかもしれぬ。美しい。

「体力の限界、気力も尽きて引退します」

千代の富士→貴乃花のバトンリレーを思い出す。

中原名人の心残りは羽生竜王とタイトルマッチを戦えなかったこと。

ちょっと僕がだらしなかった、と言ったのを読んだことがある。

これもこれで、滋味深い。

   ***

叡王戦ドリームをなしとげた高見叡王は、多分前に、戸辺教室の打ち上げで一緒に飲んだことがあって、

その時はタイトルを取ったら、俺がタカミタイチ物語を芝居として一本作ると言っていたような。

違う人だったかな。

高見叡王、このブログを読んでいたら、お返事ください。

俺、書くの?

   ***

コロンビア戦を見たいなー、と思いながらバイトのレジを打っていて、二時間経って、もう今頃終わってるかなあと思った時に、
「この俺がいつものレジを打っているいつもの二時間の間に、あれだけの人と、思いと、が詰まった特別な戦いが始まって終わっているのだ」
そんな事実に、とても普通が事実に、胸がドキドキして、俺の演劇ダイナモがぐるぐる回った。

そんな話を、焼き鳥屋で辻さんと藤堂さんの前で話したら、

辻さんがすごく感心してくれた。
posted by ボス村松 at 18:28| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

チャンピオンロード

羽生が竜王に! ヘビがドラゴンに!

   ***

竜王戦第五局、羽生棋聖が渡辺竜王に勝ち、竜王位を奪取した。

これで竜王位通算七期獲得となり、永世竜王の称号を得た。

これにて羽生さんは永世規定のある七棋戦全てに永世称号を持つことになった。

訳が分からない。

前人未到の永世七冠という奴である。

これまでの永世六冠だって、羽生さんだけだった。

永世五冠には、大山名人と中原名人がいた。

羽生さんを将棋史上最強を謳う声は多い。

しかし、肝心かなめの名人の獲得/防衛回数が前の二人よりもぐんと少ない。

もちろん、棋戦全体での勝ちっぷりでは前の二人を圧倒しているのだが、

そこが羽生さんの小さな瑕疵になっていた。

今回のこの永世七冠達成は、そんな口さがない俺の声を黙らせる意味があるのだった。



羽生さんつえー。

羽生さん最強。



ほとんどすべての将棋ファンは、この二つを永遠に言い続けていたい願望を持つ。

俺が通う戸辺教室の教室仲間で、将棋教室を開いていた老婦人がいる。

彼女が教えた生徒には、今をときめく有望若手棋士がいるのだけれど、その老婦人にしてもタイトル戦では羽生さんを応援してしまうという。

戸辺七段は、グーグルマップで羽生さんの家の周りをぐるぐるストリートビューして、なんと羽生さんが映っている一枚を発見したそうだ。

ストーカーやん。

   ***

とはいえ、羽生さんも47歳。さすがに終盤での競り負け、自爆、はたまた立ち合いから一気に寄り切られて敗れる将棋が散見されるようになってきた。

それそろ最強を求めるのも酷だよ。いままでありがとう羽生さん。

そんな気持ちが一方で俺にはある。

そんな俺の気持ちを汲んでか、

伝え聞く羽生さん語録から思うに、羽生さんもこの下り坂を、楽しんでいるのではないか?

俺はそう推察しているのである。

羽生さんは25歳で七冠達成したあと、40歳になるまでの15年間においては、ほぼ一貫して、「勝ち負けに意味は見いだせない」というようなことを言っていた。

将棋を知りたい。良い棋譜を残したい。そう言っていた。

それが40歳を過ぎたあたりから、勝ち負けに関する言及が増えたように思う。

自身の加齢による衰えをセットにして。

年をとること、そんな当たり前のことに挑み、盤の対面に座るイキのいい若手に勝つ。

このドンキホーテ的な無謀の試みに羽生さんは自嘲はするのだけれど、そこには楽し気な色が混じる。

勝ち負けに意味はないと言っていた羽生さんが、勝ちたい、と言うようになった。

意味を見出せるようになったのだと思う。

印象的な言葉があって、

「結局、勝ちたい思いが強い人が強いのかなと最近思っています」

ここで言う強さには、一局の将棋の勝ち負けよりは、むしろ、勝負の世界に生き続けて美しくある姿のことが強く含まれている。

だって将棋の強さはどうしたって、読みの速さと深さと正確さだもの。

そして今回の竜王戦のインタビューでは、そんなどうしようもないリアル寄りの言葉が出てきた。

「盤上は日進月歩のテクノロジーの世界で、過去の実績(=STORY)は関係ない」

そらそうですよ。

勝ちたい思いが強い人が強い、というのはリアルな言葉ではない。

一方で過去の実績は関係ない、というのはリアルな言葉だ。

とりわけSTOTYの主役を30年張り続けた、羽生さんにとって、もっとも痛い言葉なはずだ。

しかし、羽生さんの中で両者に矛盾はない。

どちらを言った時の気持ちも本当なんだろう。

羽生さんは今と、昔、どっちが将棋を指していて、たのしいのかな。

今の方が少し楽しそうに見えるのは、将棋の勝ち負けを、自分の中のいい塩梅の場所に置くことできたからなのではないか。

防衛戦がまた、挑戦になった。

俺ごときが言うのもなんだけれども、それは、成熟した。強くなった、ということではないだろうか。

羽生さんの永世竜王獲得のインタビューで、インタビュアーは羽生さんのことを、老いてギリギリの防衛戦を続けている(今回の竜王は挑戦奪取なのだが、30年の物語的には延々と続くチャンピオンの防衛戦)チャンピオンとして、つらさや、意義や、困難を羽生さんに問うていたのだが、それを聞きながら、俺は

「今、案外楽しそうに見えるんですが、どうなんですかチャンピオン?」

と聞きたかった。

もう、おまえら、俺にインタビューさせろ。

posted by ボス村松 at 16:31| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月09日

杉本和陽四段

私は戸辺誠七段の将棋教室の生徒だ。

先生は最近、不調で負けが込んでいる。

教室のレギュラー講師が表題の杉本和陽四段だ。

杉本四段はプロになりたてで、四間飛車使い。

教室で一局、角落ちで教わり(負けました)、打ち上げでは、隣の席に座った。

杉本四段は四間飛車使いで、現在は長く振り飛車受難の時代が続いていることもあり、プロ入り後の戦績が芳しくない。

戸辺先生との自嘲合戦が飲みの席では見られた。

クラスは違えど、順位戦の成績の上下で、ごはんだったかを賭けているという話。

現状二人とも負け越しで、両者負け越しの場合は、勝者なしで賭けは不成立だなあ。

はっはっはっ

みたいな。

俺らもお客さん入らないなあ、はっはっはっとよく笑う。

世間は泣き笑いに満ちているが、質を問わず量で言えば、圧倒的に笑いが多い。

これが人間の強さなのだ。

まとめてみる。

誘導尋問で杉本四段から引き出した、同世代の異能の棋士、振り飛車で七割勝つタイトルホルダー、菅井王位へのポロリの一言が面白かったのだが、これは飲みの席の秘密なので、ここでは明かさない。

俺にとほほ系と認識されたそんな杉本四段なのであるが、ここ数日、棋譜中継で連戦連勝だ。

今日の叡王戦お昼の対局でも、三枚堂五段に後手四間飛車で勝ち、夜の対極では、話題の藤井四段と戦うことになるかもしれない。

勝ち続けていたひところに比べると、藤井四段も、ずいぶん人の子っぽくなっている。

控室の検討陣に突っ込まれるぐらいのミスもするようになった。

これはもう、勝ち負けの将棋がだろう。

以下の写真は飲み会で撮ったときのもの。許可はもらっています。

ケーキはお誕生日。カワイイカッコいい、モテのちょうどいいところにいる杉本四段なのだ。あとは勝利のみ。

杉本四段.JPG



俺も芝居の本番まであと10日。今日も練習ガンバリマス。

劇団鋼鉄村松公演「鋼鉄の泡」

チケットご用命はブログ右上のタイムテーブルをクリックだ。






posted by ボス村松 at 16:19| Comment(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月02日

藤井四段はいつ負けるのでしょうか

天才将棋少年藤井四段が、よどみない一直線の寄せで、連勝をまた一つ伸ばしました。

なんだか、ああ播磨灘をみているような気分です。

このまま連載終了まで負けないんじゃないだろうか。

今回は自陣には一切手を触れさせず、敵の王様もまだまだお付きの金銀が健在なところから、突然スパーク。

飛車を切って、角を切って、見る間に相手の王様を丸裸にして仕留めてしまった。

シュートレンジが半端なく広い。

こんな鮮やかな将棋はちょっと見ない。

惚れてしまいそうや。


先日の観劇に差し入れとして持って行った日本酒を、自分も買って飲んでみたら、そうだわ、こんな味だった。

クセがあるんだよな。まずいって思われちゃうかもな。

俺は飲める。

心当たりの方、お取替えいたします。
posted by ボス村松 at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

藤井四段は今日も勝ちました

棋聖戦挑戦者決定戦、糸谷八段に斎藤慎太郎七段が勝って、羽生棋聖戦への挑戦が決まった。

斎藤七段、羽生棋聖共に、あべまTVの企画将棋で天才将棋少年藤井四段に負けたばっかり。

タイトルマッチがさながら敗者復活戦みたくなった。

一将棋ファンのボス村松としては、この天才少年を、馴染み深い将棋界を襲った黒船みたく見ている。

外敵というやつだ。

藤井聡太四段14歳。

コンピューターと大体同じ印象。読みが早くて、間違えない。

一般棋戦にも出てくるので、コンピューターよりタチが悪い。

現在、デビュー以来公式戦負けなし14連勝。

最悪のシナリオは、底が見えたと将棋に飽きて、無敗のまま将棋をポイと投げ出しちゃわれること。

無敗は大げさにしても、勝ちまくってポイはありうる。なんたって、相手は14歳だ。

七夕の短冊に「いつまでspeedが好きでいられますように」とか書いちゃう年頃だ。

打ち捨てられた将棋界のショボンは相当なものになるだろう。

ライバルの登場が待たれる。

ライバルの登場が待たれるのは、そうなんだけど、実際には藤井四段が俺の敵であり続けることは難しいと思われる。

目に馴染んで来るうちに、藤井四段が外敵から俺のスターへと変わっていくんだろう。

羽生三冠も渡辺竜王も最初はヒールだったと聞く。

今ではみんなのヒーローだ。

渡辺竜王は今でもヒールと兼業ではあるが。

posted by ボス村松 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月02日

ポナンザと名人

ポナンザが佐藤天彦名人に勝った。

定跡から外れた将棋に誘導し、終盤の詰むや詰まざるやの場面にまで至らせず、中盤のねじりあいで圧倒し名人からギブアップを奪った。

ニコニコ生放送はお通夜みたいな空気だった。

お嫁さんに言わせると、それは儀式として必要だから仕方ないというが、毎日ケータイで棋譜中継を見るものにとっては、すでにコンピューターは敵性のものではなく、既成概念を壊して将棋の序盤に自由をもたらしてくれた天使みたいなものなので、違和感を感じた。

ポナンザにはもう、人間のプロの定跡は入っていない。

すでに棋士の現場は、コンピューターが開拓した新たな地平線に駆け出している。

でも、定跡というのはよく出来たもので、実戦では、定跡にとどまったものが勝ち、新たな地平に駆け出した方が負ける印象。

コンピューターの流儀にはコンピューターの一秒間に何億手も読む処理能力が必要で、

人間にはやっぱり人間にみあった流儀があるのだろう。

それでも、新たな地平に向かう姿には喜びが感じられる。

変な将棋のたまに勝つ時の姿はカッコいい。

posted by ボス村松 at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月14日

叡王戦準決勝に羽生三冠登場


叡王戦が佳境を迎えている。

今期は羽生三冠が参戦だ!というのが、目玉。

その羽生三冠がベスト4までちゃんと勝ち残っているのが、役者やのお、というところ。

羽生三冠とは別の山を勝ち上がり、千田五段が決勝に名乗りを上げたところで、はたと気づいた。

千田五段は言わずと知れた、コンピューター将棋通。

叡王戦PVでも「戦ったとして、羽生三冠が勝てる可能性は0.05パーセント」と言い切った。

今日の朝時点で、佐藤天彦名人と丸山九段の勝者と羽生名人が戦って、勝った方が千田五段と決勝と言う組み合わせだった。

物語に、なってる。

決勝の決勝は、電王戦。対コンピューター。ソフトの名前はPONANZA

開発者の山本さんは、ずーっと羽生三冠と闘いたいといっている。もう状況を見て完全にコンピューターは棋士を凌駕していることは明らかなのにそこはぶれない。何が見たいのか。虐殺か、あるいは、羽生三冠の勝利なのか。将棋ファンは、いつまでたっても羽生つえー、をやりたいものなのだ。山本さんはアマ五段の棋力ということで相当な将棋ファンと思われる

羽生三冠が勝ち上がったとしての決勝の千田五段は、前述のとおりの棋界随一のコンピューター通。

もう人間同士の将棋の棋譜を見ての勉強はしてなくて、コンピューター同士の棋譜の研究が勉強のほとんどと聞く。

そしてベスト8の二人、勝った方が羽生三冠と戦う佐藤天彦名人と丸山九段も物語を持っている。

天彦名人は、今季羽生三冠から名人を奪った勝率8割の現時点での人間最強。

丸山九段は、スマホ将棋ソフトカンニング問題で三浦九段から入れ替わって、現在竜王戦を戦っているスマホソフト次点。

そして、今日のお昼の対局で、スマホソフト次点に人間界最強が勝った。

果たして、羽生三冠は人間界最強に勝って、コンピューター博士のところにたどり着けるのか。

そして、コンピューター博士に勝って、悪魔のソフトと戦えるのか?

そして悪魔のソフトとの結果は?!悪魔のソフトを作ったメフィストの本当の気持ちは?

カミングスーン。

人間界最強との対戦は、あと10分後

   ***

なんて、ドキドキしながら脚本を書いている。上手く書けたり、書けなかったりだが、楽しい。

通常はパソコンの前に座って、書こうとして、一字も書けない。

一段階上の状況だ。

鋼鉄村松コメフェス優勝凱旋公演「オセロ王」の練習初日まで、あと半月ある。

けっこう、そこまでには書き進められるのではないか。

年内に第一稿完成を目指したい。

posted by ボス村松 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月21日

戸辺教室にて

戸辺誠七段の将棋教室に、通っている。

教室は月1で土曜の夜。

芝居の練習にかぶっていることがあって毎回参加できるわけではないんだけど、「将棋をする私」の軸となっている。

俺は時々思いついたように将棋倶楽部24というサイトで一日つぶして将棋を指すこともあるんだけど、そこでは一向にレーティングが上がらない。

将棋教室で戸辺先生と指すと上手くなったと言われる。うそだろーと思うが、少し実感するところでもある。

教室では一手を指すのに考える時間がある。ネット将棋は早指し。

指したい将棋が分かってきたので、考える時間があれば前とは違ったように指せる。

思うに、結局のところ、素人将棋は飛車を先に成りこんだ方がたいがい勝つ。もしくはと金を作った方。

後者の方がより上級の考え方で、俺が指す居飛車の戦型にマッチした考え方。

早指しではまだそこにむけて体が反応しない。教室では視野に入ってくる。

っていうか、戸辺先生はまず、飛車を成りこませてくれない。駒落ちの上手はそこだけは、プライドにかけて許さない(ように俺にはみえる)

あ、戸辺先生とは多面刺しの角落ちで教わってます。

先週土曜の教室で、俺は戸辺先生を攻め倒した。途中先生が緩めてくれた感じは一切なかった。

先生が中央5三の地点に銀を進めてきたのを、こちらは腰掛銀に構えて「出てきたら、歩をついて追い返すよ」と模様を張ったところ、ものすごく中央が手厚い形になった。

これは非常に稀なケースで、通常駒落ちの上手は、中央を圧することで、駒を落としていることによる戦力差を埋めようとしてくるのだ。

・・俺、序盤で作戦勝ちしてね?

その後、戸辺先生がちょっと無理目に端から攻めて来たのに、カウンターを当てたら、たまたまいい角度に切れ味鋭く入って、カウント8ぐらいのダウンを奪う。どれくらのパンチかというと、元々が俺は先生に角を落としてもらっているんだけど、そこにさらに俺が銀を丸得してるぐらいの。しかも馬が相手陣に成りこんじゃってーの優勢。

さすがに勝ちだろと思いながら指して、しかしそこから、本当に上手に粘られるんだけど、なんとか戸辺先生の入玉を阻止して勝ちを得た。

大満足。

打ち上げで、今回のゲスト棋士の井出先生(四段になったばっかり)が、ぶっちゃけた若者で、どこまで書いて大丈夫なのか、とにかく面白かった。

井出先生は、もう無理だと思っていた四段に奇跡的になれて、今は、もう人生の夏休みを謳歌しているそうです。

振り飛車党の戸辺七段の前で、四段の先生が、まー振り飛車は勉強しなくていいっすからねとビールをぐいっといく。

後手番のときは、飛車を振って、勝率三割五分で十分っす。いや、居飛車は勉強してないと相手が何してくるか怖くって・・。飛車を振るのは四筋ですよ!もちろん角道を止めて!角道が開いてたら危ないじゃないですか。3とか5とか、奇数には振りません。振る意味がわからない。飛車は四筋です。だってさ。

ちなみに戸辺先生は3とか5に振って、角道は開けたまま。

俺は戸辺先生に「先生は居飛車やらないんですか?」と聞くと、「だって俺の居飛車弱いもん。弟子に負ける」とこちらもビールをぐいっ。

「竜王には、横歩取りやれば、っていわれるんだけどねー」 横歩取りは、相居飛車の戦型。

おお、天上界の会話を拝聴する栄を浴する。
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posted by ボス村松 at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月11日

ponanza電王戦トーナメント優勝

将棋ソフトのポナンザが電王戦トーナメントに優勝した。相当に圧倒的な勝ち上がりっぷりだったらしい。

今、ポナンザと聞く俺の耳にその音は、サタンと同じ響きを持つ。冷たく圧倒的で余地をのこさないもの。

しかし、そのポナンザの始まりはプログラマーの山本さんが、ボナンザ(bonanza)をもじって(ponanza)としたというもの。

ボナンザ(bonanza)は、プロ棋士に対してコンピューターの勝利を予見させた、革新的な将棋プログラムの名前。

ポナンザ(ponanza)は、その偉大なるボナンザ(bonanza)よりちょっと可愛くて弱い、私版という諧謔とユーモアが混じったネーミングだった。俺もみんなもそれを感じ取っていた。半濁音のもつナンチャッテ感。

過ぎた年月と浴びた返り血が、プチボナンザ(petitbonanza)たるポナンザ(ponanza)をサタンへと変えた。

結局耳の慣れなんだなー、と思う。

ラミレス監督率いるベイスターズが昨日巨人を降したけれども、ベイスターズがベイスターズになったとき、即ち横浜大洋ホエルーズが、横浜ベイスターズになったとき、変な名前になったもんだと思った。今は普通。

巨人も虎も竜も鯉も燕もみんな、実際にいるいないは別として、すでに形、概念があるのに、ベイスターズはただの造語。

そういう意味ではロッテオリオンズが千葉ロッテマリーンズに変わった時も、地形かよって思ったな。

さて、そのクライマックスシリーズのベイスターズの勝ち抜けには、ジャイアンツの沢村の不調が大きな要因となった。

筋肉質、でかい、球早い、割に男前、セーブ王、防御率もそんなに悪いわけではない。でも、出てくると敵スタンドは期待に満ちる。というわけで、同じ巨人の石毛を思い出した。

長嶋巨人の勝利の方程式の一角を担ったストッパーだ。

沢村は石毛になっちゃうのかなあ。違うのは沢村はピカピカのドラフト1位(その年の目玉選手)で、石毛はドラフト外だったこと。もともとの期待値と、多分、ポテンシャルも違うんだと思う。

石毛とかいつの話を思い出してるんだよ。

もう20年前になるのか。

今回、クライマックスシリーズ第2戦で、9回マシソン続投、沢村回避を受けての記事を読んで感慨深いものがあった。

全部昔になっていくんだなあという話。

そこでは96年の巨人VS中日の10.8決戦が引き合いに出され、あのときも信頼感がイマイチのストッパーが大一番で回避されたとが書かれてあった。

巨人はその年の先発3本柱をそのまま決戦に投入し、槇原ー斎藤ー桑田とリレーさせた。

結びがふるっていて、「当時はまだ投手分業が今ほど確率されておらず、先発が抑えを任されることもまれではなかった」

いや、稀だったよ!

30年前でも稀だったよ!

全部がいっしょくたになって、昔になっていく
posted by ボス村松 at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月12日

直線で行って一手勝ち

ここ数日ネット将棋ばかりしていました。

将棋って、こういうゲームなんだなと少し合点がいくことがあって、攻めるタイミングを早くとれるようになった。

以前の勝ちパターンは2つに分類された。

中盤で駒得してその優位を維持しての寄り切り勝ちか、不利な状況からの無理に暴れたら道理が引っ込んでの逆転勝ち。

しかし、ここ数日は自分から俺が倒れるかおまえが倒れるかの切り合いの口火にを切れるようになった。

いわく

「直線でいくと自分の方が先に詰めろをかけられるから・・」

「こっちの駒組は頂点で、相手はまだ良くなる。ならば今行くしかない」

などなど、棋譜中継のコメントに出てくるような考えを下手なりに追うことができるようになった。

それで強くなったかというと、レーティングを逆に落としたりして、勝ちにはつながっていないのだけれど、将棋というゲームの本質により近いところで遊べるようになって、将棋をしているときの風景が以前より鮮やかになった。

昨日、月曜日は朝の6時ぐらいに起きてから22時のバイトまで、飯もくわず、ずっと指してた(途中、ネット将棋と同じパソコンの別ウィンドウで脚本を書いたりしながらではあるが)

さすがに途中からは脳みそが痺れたみたいな感じになって、まったく鮮やかではない将棋の風景の中で、なんか止まらない止められないの惰性で指していたわけだが、まあ楽しかった。

いかんいかん。

将棋はもうおしまい。

今日からは演劇だ。

毎日言ってる。

どちらもお金になるわけでもない。

将棋の方がやってて楽しい。

ただ演劇の方がうまくいったときの満足感がある。

人と関わるからかな。


posted by ボス村松 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月31日

佐藤天彦名人誕生

羽生名人を佐藤天彦八段が破り、新しい名人になった。

将棋ファンの一人としては、新風が吹いたさわやかさを感じる。

羽生さんファンとしては、もちろん羽生さんの勝つ姿を見たかった。

そして、あと、ひと月もしないうちに公演を控える小劇場の人としては、困っている。

その公演は、将棋を題材に扱っていて、羽生名人っぽい人=名人コブラが「トヨシマ、アマヒコは何してるニョロか」とセリフをのたまわる。自身の人間界における将棋最強を脅かす若手として、頼りねーなーの意味で。

しかし今回の名人奪取という結果で、「アマヒコ何してるんだよ」っ言って、「あんたから名人を奪ったんだよ」という具合になった。

公演として、ちょっと対応策を考えなきゃならない。

   ***

アマヒコ名人は、ほんの数年前まで才能は認められながらも、最底辺のクラスC級2組を抜け出せないでいた。

渡辺竜王のブログで、竜王と二人して後手番で指す戦型がないと、頭を抱えてる姿を見せたこともあった。

アマヒコ名人がまだ横歩取りの後手番を指さなかったころの話で、その当時は将棋界全体が居飛車の後手番で苦しんでいた。特に角換わりと矢倉の後手番がダメだった。アマヒコ名人はそこを主戦場にしていた。

そんな中、将棋世界の記事で「将棋をやりながら好きな洋服の店をやる、趣味的に生きることを考えていた」なんてのも読んだな。

C級2組でくすぶる自分に、俺はこんなもんかなと見切った気持ちがあったんだろう。

そーゆー気持ちの動きはよくわかる。大変共感できる。

それが、数年後には名人になってるんだから、人生はどう転んでいくかわからないですな。

おめでとうございます。

アマヒコ名人。
posted by ボス村松 at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月14日

山崎八段が初代叡王になっちゃった

トーナメントの決勝戦、山崎八段が郷田王将との、最後の殴り合いを制して初代叡王となった。

ミス、逆転、またミス、再逆転の殴り合いだったので、戴冠した山崎叡王のインタビューは、沈痛な謝罪会見のようにも見えた。

こんなボクでいいんでしょうか、みたいな。

叡王は、他方のコンピュータートーナメント優勝者であるところの電王と来春、戦うことになっているのだ。

正直、今年のトーナメントに優勝したポナンザ電王はとんでもなく強くなっていて、人間が絶対勝てない領域まで到達しているようだ。

公開処刑に山崎叡王は向かうようなものだけれど、公開処刑は19世紀までは市民の娯楽の一つだったわけで、その存在意義に異をとなえるつもりはない。

そして、もし山崎叡王がポナンザ電王との2番勝負で1本入れるようになことになったら(公開処刑からの大脱出劇!!)、それはこの星で人外の殺戮者に抵抗した最後の一人といった様相になるだろう。さしずめ、惑星べジータのカカロットのお父さんといったところだ。

実を言うと、私は以前「二手目8七飛車成り戦法」という芝居を書いて、主人公にこの山崎叡王をモデルにしたザキヤマ七段という人物を創作したのだった。そしてそのザキヤマ七段の、形に捕らわれない変態将棋が、最後までコンピューターに抵抗したと描いたのだ。

大脱出劇を期待しています。俺を預言者にしておくれ。



新歓ディナーショーの脚本書きのアイディアが固まりつつある。

新作短編を中心とした、45分ぐらいの緩いお楽しみ会を作れないかなあと思って書いている。

その新作短編のタイトルを「皇帝ミハエルシューマッハの帰還」(仮)としていたのだが、ちょっとカッコつけすぎだなあ、他にもっといいのがないかなあと思っていた。

こっちの方がカワイイかと、それにすることにした。

「ミハエルとアイルトンとチュウカドン」

アイルトンとチュウカドンが韻を踏んでます。

ミハエルは、ミハエルシューマッハ。

アイルトンは、アイルトンセナ

チュウカドンは、このディナーショーで故障から復帰予定の村松中華丼です。
posted by ボス村松 at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月27日

名人コブラ

名人コブラとは、俺が作演出をした「二手目8七飛車成り戦法」で主人公ザキヤマ七段の仇役として俺が創造した、異能のキャラクター。

羽生(はぶ)よりも10倍毒が強く、語尾にニョロをつけるのが特徴(ガララニョロ夫のパクリ)

先日、いつものようにケータイで将棋の棋譜中継を見ていたら、電王戦をやっておる。

電王戦は、今年から将棋のソフトの最強を決めるトーナメント。

そこに、名人コブラなるソフトが参加しているではないか。参加者の名前は松山浩章とある。松山さんじゃーん!!

松山さんは、俺の通っている戸辺誠将棋教室のお友達。芝居もよく見に来ていただいている。

松山さんは、俺の芝居から名前を拝借して、トーナメントに参加したのだった。

松山さんて、そういえば、プログラマーを生業としていたような、そうでなかったような。

「プログラマーですよ」と松山さん。

でも、参照したaperyの言語を1から勉強して作ったため、ちゃんと動くので精一杯という実力で参戦。「俺よりもよわいっすよ」(本人談)

しかし、3勝をあげ、その中の1局に最強囲いをして勝った将棋もあり、世のニコ動観覧者の賞賛を浴びる。

松山さんは悦に入った表情で、

「名人コブラって検索かけたら、もうボクのソフトのことが出てきますね」

だってさ。

   ***

さて、今回書き上げた、ボス村松ドラマスペシャル「じ・だん」にも名人コブラが登場。

まあ、著作をまたいで登場する、松本零司のキャプテンはーロックと思っていただいて構いません。

前作「二手目8七飛車成り戦法」では、その左腕のサイコガンからビームをだしていて、今回もお約束としてビームを出したいところなのですが、説得力を持ってビームを出させるというはなかなか難しいハードル。

このことを、小道具としてのサイコガン製作者のバブルムラマツに伝えたところ、「いいよ。もう、サイコガン作りたくねーよ」とのこと。

実は、前作を含めて、彼は生涯3度サイコガンを作っているのである。

変な劇団ですね。

松山さんは、名人コブラを世に広めたことで、村松名が欲しいと言い出した。

いいよ。お安い御用だ。

最近は村松名が安い。頼まれれば、くれている。

松山さんよ、今日からおまえは、Xムラマツと名乗るがよい。

XJAPANがイメージである。

でも本当の意味は、最近お嫁さん(芝居をよくいっしょに見に来てくれた)と別れられたということで、×イチの意味。

ほんと、わかれるなよー。
posted by ボス村松 at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月14日

戸辺先生2連敗

夏の終わりか、秋口ぐらいに俺が通っている将棋教室の戸辺六段が、順位戦4連勝で今期は昇級か!?と色めき立つ記事を俺は書いたのだった。

その後、戸辺先生は所属するB級2組の強いところ二人、糸谷竜王と北浜七段と対戦し、連敗を喫した。

昇級はだいぶ厳しくなった。

勝負の世界というのは本当に厳しい。

将棋教室に行くと、そのまま打ち上げとして飲み会になるのが常なんだけれども、そこで先生は生徒たちやゲスト棋士たちのもてなし役に徹する。負けが込んでいるときは、空元気でさらに盛り上げにかかる。

知り合ってもう何年もたつ。親しくもなったし、先生の方も俺の芝居を見てくれて、俺も先生からいくらかの敬意みたいなものを頂いている。

サシで飲んで、肩を叩いてあげたい気分である。


posted by ボス村松 at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする