今回、真面目に演劇に取り組んでいる。
今、脚本を1時間ほどかけて、さらっていたところ。
自分の出番の台詞をただ喋るだけではなく、むしろ喋らないで、脳内で稽古場の景色を再生することに重きを置く。
イメージトレーニング?って言っていいのかな。
自分の出番だけではなく、出番じゃないシーンの流れも覚える。
けっこうシーンがコマ切れで入り組んだ話なので、これが結構覚えづらい。
しかし、これを覚えておくと、出番の前でも安心感がある。
物語の中で、自分が、その出番で何をやるべきかもハッキリする。
役者は、基本、演出の言うことをやるのが役割だけど、理解してやっているのと、上っ面でやっているのとでは、違う。
ひょっとしたら、見てる側からしたら一緒かもしれないんだけど、役者をやってる側の満足度は違う。
今、俺、仕事したな、と思える。
満足したら、その満足は再現性の足しになる。
上っ面で出した正解演技の再現性は低い。
今回、役者をやるにあたって一番の熱量を持って取り組んでいるかというと、そうではない。
これまでだって、その時、その時、一生懸命やっていましたよ。
ただ今回は一番、真面目に取り組んでいる。
で、ここまで一月ほど練習してきて、この真面目が一番効率いいような気がしてきた。
演出のやりたいことと無駄にケンカすることもないし、自分の中から熱を生み出さなくていい。それは演出や脚本から拝借する。
責任も演出&脚本と半分こ。
俺が出てるところは全部俺が持っていくなんて、思わなくていい。
ていうか、それ、邪魔。
こんなこと、半分以上の役者さんは普通にやっていることと思われる。
もし、これが正解なら、ずいぶん遠回りしたことになる。
ずっと、自分が、自分が、だったなー。
自分がない、ってかっこいいよなー。
座組の役者さんに「SNSやってないです」っていう人がいて、クラっときた。
清潔感ある。さわやか。
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劇団鋼鉄村松 「超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸」
作・バブルムラマツ/演出・新宿ムラマティ
TIMETABLE:(※全7ステージ)
2022年12月
8日(木)20:00
9日(金)15:00/20:00
10日(土)12:00/17:00
11日(日)12:00/17:00
※受付開始・開場は開演の30分前。
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