第5話「タチャーナ」を公開中!
「ボス村松の外科室」
作画/出演 ボス村松
泉鏡花の短編小説「外科室」がモチーフ。
後日譚と前世の因縁を付け加えた長編戯曲を、
アニメ動画にしています。
全20話予定。
随時更新していきます。

2022年11月30日

さわやか

今回、真面目に演劇に取り組んでいる。
今、脚本を1時間ほどかけて、さらっていたところ。

自分の出番の台詞をただ喋るだけではなく、むしろ喋らないで、脳内で稽古場の景色を再生することに重きを置く。
イメージトレーニング?って言っていいのかな。

自分の出番だけではなく、出番じゃないシーンの流れも覚える。
けっこうシーンがコマ切れで入り組んだ話なので、これが結構覚えづらい。
しかし、これを覚えておくと、出番の前でも安心感がある。
物語の中で、自分が、その出番で何をやるべきかもハッキリする。

役者は、基本、演出の言うことをやるのが役割だけど、理解してやっているのと、上っ面でやっているのとでは、違う。
ひょっとしたら、見てる側からしたら一緒かもしれないんだけど、役者をやってる側の満足度は違う。
今、俺、仕事したな、と思える。
満足したら、その満足は再現性の足しになる。
上っ面で出した正解演技の再現性は低い。

今回、役者をやるにあたって一番の熱量を持って取り組んでいるかというと、そうではない。
これまでだって、その時、その時、一生懸命やっていましたよ。
ただ今回は一番、真面目に取り組んでいる。

で、ここまで一月ほど練習してきて、この真面目が一番効率いいような気がしてきた。
演出のやりたいことと無駄にケンカすることもないし、自分の中から熱を生み出さなくていい。それは演出や脚本から拝借する。
責任も演出&脚本と半分こ。
俺が出てるところは全部俺が持っていくなんて、思わなくていい。
ていうか、それ、邪魔。

こんなこと、半分以上の役者さんは普通にやっていることと思われる。
もし、これが正解なら、ずいぶん遠回りしたことになる。

ずっと、自分が、自分が、だったなー。

自分がない、ってかっこいいよなー。
座組の役者さんに「SNSやってないです」っていう人がいて、クラっときた。
清潔感ある。さわやか。

***

作・バブルムラマツ/演出・新宿ムラマティ
TIMETABLE:(※全7ステージ)
2022年12月
8日(木)20:00
9日(金)15:00/20:00
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2022年11月29日

仕方ないから

映像版「裏世界ライオン」を見た。
すごい面白かった。

***

スケボー少年のワタルと、中年になった「私」が、ライオンの秘密を探る。

ワタルとのスケボー勝負で認められた「私」は、ワタルに国立競技場の一階にある、〜横丁みたいな小さな店の並びに連れていかれる。
この並びの中に、ワタルの行きつけの店があるのだった。
「これが、うまいんや」とワタルに勧められ、ジロ飴の列に並ぶと、「私」の両隣りに「私」の母と妹が現れひどく懐かしい感じになる。
「私」は「私」のままなのだが、母と妹は記憶の母と妹だ。若い。
母と妹もジロ飴は、おいしいという。

「私」が財布から千円を出すと、先に並んでいた外人に「私たちが先なんだけど」と怒られるも、順番が来たら無事ジロ飴を買えた。
ジロ飴は、カップに入った5種10本の串盛りだった。
みたらしのように飴が、串にかかっている。
中には魚の串もある。
魚に飴? それでも旨かった。

この店の他、〜横丁の店はそれぞれ特徴的で、横丁の店の商品を手にすると、「私」はたやすくトリップしてしまうのだった。

トリップ先には、おおむねワタルが先乗りしていて、大きな組織と争っている。
その大きな組織こそがライオン。
ライオンは世界の根源的な秘密を握っているが、ワタルはその秘密の変革者たる資質がある。
ライオンはワタルを危ぶんでいる。

トリップ先でのワタルとライオンの争いに、「私」はワタル側に加勢して実にいい働きをする。

トリップを繰り返すうちに、ライオンの握る秘密が明らかになっていく。
それは美しく儚い「過去」に属するもので、「私」はワタルの未来志向よりも、ライオンに心奪われるようになるのだった。

「私」は妹の本棚の中に「裏世界ライオン」(漫画版)の総集編を見つける。
妹は「裏世界ライオン」に詳しく、「裏世界ライオン」はコロコロコミック連載のうすた京介の最新作と教えてくれた。
「私」は、そのナンセンスなギャグ味に納得しつつも、コロコロでやる連載か?と思う。

「私」は本棚から「裏世界ライオン」の最新刊を手にする。
最後のページを開く。
すると、そこには、すべての辻褄があうひどく納得できる絵があった。
ライオンの秘密の最後の1ピースというべきものだ。

ワタルが現れて「どうや、わかったか?」と言う。
「私」は「わかった」と答える。

***

うすた京介の天才は、知れているところだが、その天才をここまで正しく映像化する監督もただものではない。
妹によると、監督はどこかの大学で教鞭を取っている助教授で小劇場出身者だと言う。
その助教授の自室は、四面が本棚で、すべてが、うすた京介の本なのだそうだ。

うすた京介の本で、全面は埋まらないだろう。同じ本が何冊もあるのかな。
でも、それぐらい好きじゃないと、あの映像は作れないんだろうな。

創作風景を見ると、友人のフジタくんみたいな人が、儀式をする呪術師のように大暴れしながら、映像を作っていた。

俺はかなわんなあ、と思う。

***

以上、さっき見た夢である。
「裏世界ライオン」の魅力を、ほぼ伝えられていないのが残念だ。
基本的にナンセンスギャグなんだよね。
文章化は難しい。
本当に、すごい面白かったのだ。

起きたなりに、メモを取ればもうちょっと違っていたかもしれない。
「裏世界ライオン」というタイトルも、本当に「裏世界ライオン」だったかどうか。
「裏世界ライオン」(仮)とすべき、頼りなさなのである。

***

ポールマッカートニーは、名曲イエスタデイを夢の中で聞いた。
跳ね起きて、それを楽譜に起こした。
その夢の中の曲は、あまりによくできているから、これはすでにあるメロディであって、自分が知らないだけなんじゃないかといぶかしんだそうだ。
でも、世界で初めての、自分が生み出した曲だった。

名曲イエスタデイには、そんな逸話がある。

この「裏世界ライオン」は降りてくる場所を間違えたのではないか。
うすた京介の夢の中に出てくるべきだったのではないか。

俺も起きてメモは取らなかったけど、「うすた京介」で検索をかけた。
そこに「裏世界ライオン」の文字はなく、最新作は「フードファイタータベル」とあった。

俺に、どーせー言うねん。

仕方ないから、日記にしてみました。



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2022年11月28日

財布はテレビ台の上

財布をゴミ箱に捨てていた。
意味が分からない。

***

芝居の練習に出かける時に、ケータイはあった。
でも財布がない。
15分ほど探して、みつからない。
タイムリミットが来たので、出かける。

稽古場では財布のことを忘れて練習できた。
台詞の出がよかった。
もう、覚えたと言っていいんじゃないかな。
良い面と悪い面があるのだろうが、体の中にリズムがあった。

帰りは気分よく自転車を漕いだ。
財布はまあ、みつかるだろうと、超油断しながら漕いだ。
最後に買い物した場所(最後に財布を見た場所)は、あそこ。
覚えている。
そこから、どこにも寄らずに家に帰った。
どこかに置き忘れということは、ない。
ボロっと落とした可能性は、あるにはあるが、しかし、それは、とても低い可能性だろう。
絶対、家のどこかにあるはず。

油断して練馬のPAYPAYクーポン対象店であるところのスーパーで、晩酌のアテを買った。
PAYPAYで支払った。
台詞覚えた記念パーティーをやるのだ。
ワールドカップもやってるし、今日の棋譜中継の羽生さんの奴も見ていない。
それらをわちゃわちゃ見ながら、焼酎だ。楽しいぞお。
PAYPAYは便利だね。財布を見失いがちな人間の友だ。

お家に着いて、さて、財布だ。
5分ほど、探して手詰まりになる。
探すところが、もう、ない。
血の気が引いてくる。

落とした、のか。
とてもパーティーをする気分になれない。
視線にイワシのすり身が入る。
晩酌のアテに買ったものだ。
呑気にスーパーに寄った自分を、自分を殴ってやりたい。

今日、足を入れていない風呂場や寝室も探す。
行っていないところに、あるはずがない。

冷蔵庫の中も見てみる。以前、一度そこに財布が入っていたことがある。
やっぱりない。そらそうだ。二度もあってたまるか。

それで、だ。

俺はゴミ箱を漁ってみたのだった。

すると一番底に財布があった。

俺、捨てたのか?

今日はゴミの日で、朝、お嫁さんがゴミ箱を空にして出かけた。
俺がその後、早朝スーパーマーケットバイトから帰って、空のゴミ箱にゴミ袋を入れた。
それは覚えている。

そこから、どうやって俺の財布がこの中に?
俺が、ゴミ箱に財布を、入れた?

わけがわからない。

俺はソファのひじ掛け部に、財布を置くことがある。
ゴミ箱はソファのひじ掛けの隣にある。

ひじ掛けから、落ちた?
ゴミ箱は蓋がついたゴミ箱なんだけど。

まあ、いいよ。見つかって。
ゴミ箱を探してよかった。
探した俺を褒めてあげたい。
そのまま捨てられた可能性もあったよな。

実は現在、俺はウーバー用のスマホを見失い中で、半月ぐらい探している。

それも、俺捨てちゃった?
ゴミ箱よりもっと予想外の場所に隠れてる?

スマホは部屋の中でも持ち歩くから難しいが、とりあえず、財布はテレビ台の上。
これを徹底したい。
何回も同じことを言っているけれど、もう決めた。
これ、絶対。
死ぬまで、続ける。

財布はテレビ台の上。

***

作・バブルムラマツ/演出・新宿ムラマティ
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2022年12月
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2022年11月27日

こんどこそエドハリス

今日も練習。
決めた。もう、エドハリスだ。

いや、エドハリスを目指すと最初から言ってたじゃない?

うん、そうなんだけどね。

演出を受けたり、台詞の出やすさを考慮したりして、こっちだろう、あっちだろうと演技がウロウロしていた俺だった。
しかし、今日、「2,3の例外以外のリアクションは基本ポーカーフェイスで」という演出が入った。

エドハリスじゃん。

もう逃げられない。もう迷わない。

***

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2022年11月26日

1回くらい

なんか台詞覚えに、新しい感覚があって、これは新しい道が出来たのかどうか。
今回のお芝居の本番に立って、その成否は明らかにされる。
新しい感覚というのは、思い出しながら、ゆっくりしゃべる。
これまでの30年間、台詞が難しいところも、理想のスピードで突っ込んでクラッシュしていた。

それが本当に新しい道なのか、さらなる迷宮への入り口なのか明らかになる前に、客演のお話が来た。

受けちゃった。

劇場が下北沢ということに、反応しちゃった。
今まで1回も下北沢で演劇したことがない。
観るばっかり。
1回くらい立っておくか。

そういうことでした。

***

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2022年11月25日

主演の

今日も練習。
台詞の出がよかったので、いい練習だった。
そこで出てきた演技が、演出さんと齟齬することも、そんなになかった。
「この役なら、こうなるでしょ」の理想を横において、力を抜いた体で、台詞をトチらない優先で、安全運転ができた結果だと思う。

本番に向けて、展望が開けたぞ。

主演の佐々木くんがスゴイ。
稽古半月で、ものすごい量の台詞を、ここまで覚えて、ここまでの演技に持ってこれるのか。
たいへんなものだ。

佐々木君は今回、初めて知り合った客演さんということで、よくぞあなたが、この芝居に引っかかってくれた。と大変ありがたい話だ。

***

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2022年11月24日

先生みたいに

昨日の稽古場はうまくいかなかった。
台詞が入ったような気がしたので、「こうやってやろう」と作戦を持って、稽古した。
それでは、今までと同じ。

「こうやってやろう」なしで、台詞が一番出やすい体で、稽古する。
できることを、できるだけ。
稽古の回数を重ねれば、できることも増えてもいこう。
よしんば、それが足りなくて、やりたかったイメージまでたどり着けなくても、それは仕方がない。
理想を求めて大クラッシュするよりは、いい。
60点で収められれば、脚本の出来の良さが何とかしてくれる。

そして「こうやってやろう」を見据えて演技をすると、体が強張る。
体が強張れば、台詞が出にくくなるし、体が強張っている役者が、一番へぼく見える。

すっと立つ。
すっと立て、俺。
のどかさん先生みたいにだ。
横手くん先生みたいに、と言い換えてもいい。

***

サウジがアルゼンチンに勝って、わらった。
日本がドイツに勝ったことには、さらに大笑いした。

もっと日本ードイツ戦の記事が読みたい。
もっとくれ。
三苫はなんで、インタビューで、あんな仏頂面だったの?
やっぱり、もっとドリブルで仕掛けたかったの?

それでも、さすがは号外レベルの大金星としたもので、羽生さんが王将戦の挑戦者に決まった記事よりは断然多い。
羽生さん王将戦挑戦権獲得の記事をもっと、読みたい。
もっと、くれ。

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2022年11月21日

1点げと

今日は台詞の出がよかった。
やりたいことを減らして、力を抜いてシーンの中に入っていったのが良、かったのではないか。
相手の台詞もよく聞けた。
次も、そうやってみる。

気分がよい。

***

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2022年11月20日

ガツニンニク炒め

稽古した。
体に台詞が入っている感を感じられるのはうれしい。それなのに、けっこうトチったのが残念だ。

状態の上がってきている共演者もいて、負けたくない。

ここは、負けたくない、で止めておくのが重要。
しばしば俺は、負けたくないに留まらず、勝ちたいまで行っちゃって、やりすぎる傾向が強い。
我慢我慢。

もう十分ベテランなので、人間が成熟したところを見せていきたい。

***

先日火曜日、お誕生日にお嫁さんに池袋でおごってもらった。
磯丸水産→爆弾焼きを持ちこんでカラオケ→ホルモン屋と梯子した。
その他にも、服を買ってもらった。コートとセーター。
コートはすでに主戦力として毎日着ている。

金曜日、練習がなかったので定例の週末パーティーも開催した。
中2日でパーティーだ。痩せる気が疑われる。

大山の中華料理店「末ッ子」で餃子2枚、広東麵、ガツニンニク炒め、焼き豚、チャーハン、鶏皮とキュウリの和え物をキメた。
末ッ子は、行く度に、やっぱりちょっとおいしいなあと感心する。
普通のお店よりちょっと脂ッ気が多い気がする。チャーハンがそう。
ガツニンニク炒めは、ここでしか見ないメニューではないか?
俺の知っているガツは、硬くてちょっと臭い、という印象だが、ここのガツはやわらかくて、旨味がある。あっさりシマチョウという味わいだ。

本番までに65キロにするぞ。

体重計に乗ったら電池が切れていて今の体重はわからない。

***

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2022年11月18日

無い袖は振れん。

二日間、脚本とにらめっこして臨んだ稽古場。
練習の成果は、まずまず出せた。
稽古場で相手役を前にして、台詞が出やすいリズムの体になっていた。
これでいこう、と思った。

リズムで喋ると意味がないがしろになると言われるが、リズムがないと、そもそもの台詞が出てこない。

この日の稽古場も、稽古後に居残れる場所だったので、演出家さんや他の役者さんたちと意見の交換をした。

そこで、今日の俺は、まだ足りていないということが判明した。
足りてるんじゃないかなと、ひそかに期待していたのだが、そうではなかった。
内心、これでいこう、と思ったのが、これでいっては、ダメなのだった。
あー。

軍の親玉を演じるに当たって、もっと硬質な雰囲気が欲しいとのこと。
俺なりに意識したエドハリスが、全く足りていなかったようだ。
ちらっと、ボスは何をやってもボスでしかない、みたいな言葉も聞こえた。

まあ、基本そう思ってやっているから、正解です。
はたから見てそう見えているんだから、間違いない。
自分的には、だいぶエドハリスを入れたつもりだったんだけどなー。

ボス村松と違うのをやれ、ですか。

だから、それがエドハリス。
もう、スパイスとしてエドハリスを入れるんじゃなくて、エドハリスになれという演出であると理解した。

「私はエドハリス」
今ボス村松さんは、北島マヤばりに、目が白くなりましたよ。

台詞回しも、やっぱりシンゴジラレベルの、「立て板に水」感がほしいようだ。
厳しいことを言う。
俺、昭和の8ビット機やで?

確かに最初に「シンゴジラみたいに」とは言われていたけど、それよりは、まず、その場の心情優先で組み立ててよいという話があった。
そこで俺は、一旦シンゴジラをリセットしたんだけど、やっぱり最終地点はシンゴジラなんだってさ。
そらそうだ。
「シンゴジラはなしで」という話は聞いてないもんな。
放っておいたら、人は楽な方に行くね。

でも、俺はいきなりシンゴジラをやらないよ。
返し稽古で、うまくいく時もあるかもしれないけど、その時、絶対頭の中は、ワーニングが鳴り響く真っ赤な状態だ。

これ、よくない。
これ、つみあがらないやつ。

実のところ、これまで俺は、常に、頭の中に警報を鳴らしながら役者をやっていた。
台詞を覚えられていた(覚えずともテキトーに演技ができていた)最初の2年ほどは別として、覚えられなくなってからの30年間は、ずっと真っ赤で、ここまできました。
そら天下とれないわ。在野だわ。

ワーニングが鳴らないところで、つみあげていく。
今回こそ、それをやる。
そろりそろりと、アクセルを踏んで、スピードを上げていく。
最終的に速度がでなくて、演出さんに諦められたら、その時は、その時です。

演出家さんも、ダメなら、別のを考えると言っていた。

無い袖は振れん。
そんなきもちで。
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